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歴代最長20年のシード保持 李知姫「我慢もそんなに苦しくない」

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 事前情報(15日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6501yd(パー72)

ディフェンディングチャンピオンの李知姫(韓国)が、国内女子ツアー(JLPGA)のプロテストに合格したのは2000年のこと。翌21年に早速ツアー初優勝を飾り、今年で20年(19シーズン)。42歳となった今、永久シード選手を除くと歴代最長となるシード保持を続けている。

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「22歳で(日本ツアーに)来たときには、30歳の先輩を見て『すごい、30でもできるんだ。私はできない』って思っていたけど、すぐ30になった(笑)」

「30歳のときは35、6歳の表(純子)さんとか、不動(裕理)さんといった先輩を見ながら『すごい、すごい』と思っていたけど、私もすぐなった(笑)」

「40歳もこんな感じでなって、時間が本当に早いというのは聞いていたけど、こんなに早いんだと思いながら、今は『私が一番年上なんだ。頑張ろう』と思っています」

あっという間の20年を手短に振り返った。

生涯獲得賞金は不動に次いで歴代2位。今は「まずは1勝したい気持ちが一番あります」と、ツアー通算24勝目を次の目標に奮闘している。

だが、5試合を終えた今年は、予選落ち2回でベストフィニッシュは43位。「バックスイングからボールを打つまでの時間が開いている感じ。身体の動きに対してヘッドスピードが落ちている」と、スイングテンポの微妙なズレを克服できずに苦しんでいる。

10代や20代前半の若手選手たちが活躍する中、ベテランはそんな苦しい日々にどう向き合っているのだろう?李は「ツアー経験が長い分、そんなに甘くない、そんなに簡単にはできないっていうのを経験で知っているので、ここは自分が我慢しないと絶対上には行けないっていう感じがある。そこはちょっと慣れているというか、我慢もそんなに苦しくないです」とさらりと笑った。

この日は、前回大会優勝記念に植樹をした。「ちょうど練習場に行く道にあったので、すごくうれしかったです」と喜んだ李。「あと数年しかプレーできないっていうのが正直あるので、逆にすごく頑張れるし、モチベーションも上がる。身体的にきつくなったときに、もうちょっとやっておけば良かったなと思わないように頑張ってやりたいです」と、キャリアのラストスパートに燃えている。(熊本県菊陽町/今岡涼太)

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