2021年 ダイキンオーキッドレディス

宮里美香&新垣比菜が2位発進 地元ギャラリーの声援を力に

2021/03/04 21:33
2020年「スタンレーレディス」以来の好発進

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(4日)◇琉球GC(沖縄県)◇6561yd(パー72)

459日ぶりに会場で耳にする応援はしびれるものがある。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2019年のツアー最終戦から、トーナメントは中止または無観客で行われてきた。この日7バーディ、2ボギーの「67」で5アンダー2位発進となった新垣比菜は「きょうはスタートから緊張していた」と昨年にはなかった光景に胸が高鳴ったという。

オフ期間で髪を15センチ短くして登場した新垣は前半4番のパー5、3打目のアプローチショットでピン数十センチに寄せてバーディを先行。9番と14番でボギーを喫したが、終盤17番から2連続バーディを獲るなど「最後まで集中してプレーできました」と笑顔を見せた。

2021年からクラブ契約フリーとなった新垣。「一つのメーカーに縛られずにいろいろなものを試してみたいと思った」と、今週のバッグにはキャロウェイのマーベリックドライバーなどが投入されている。「優勝したい大会の一つ。明日も良いゴルフをして、決勝では最終組とか、その近くで回れたらいいなって思います」とツアー唯一の地元大会に大きく期待を寄せた。

国内で最後に勝利を飾ったのは2013年「日本女子オープン」

一方で、同じく沖縄県出身で初日を5アンダー2位で終えたのは、国内メジャー2勝の宮里美香だ。出だし2番でボギーを先行させたものの、続く3番から3連続バーディを奪取。8バーディ、3ボギーの「67」でホールアウトした。

「久々にギャラリーの前でプレーするのは緊張しました。みんなに見てもらいたい気持ちがあるから、こんなに良いスコアが出せたのかも」

昨年大会は新型コロナウイルスの影響で開催目前にして中止の発表がされた。「去年開催できなくて、2年ぶりに大会に戻って来られた。それにギャラリーが入っているという意味では結果を出したい気持ちも大きい。優勝争いをしたいという気持ちを持ってプレーしています」と素直な心情を明かした。

ショットもパターも好調という宮里。新垣も含め、19年大会覇者の比嘉真美子に続く沖縄勢優勝者になるためにも、まずは好位置で決勝ラウンドに駒を進めたい。(沖縄県南城市/石井操)

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