ピンの新製品発表会に出席した鈴木愛は新パターへの好感触も口にした（提供：ピンゴルフジャパン）

鈴木愛が2021年に初めてクラブを握ったのは、1月も中旬に入ったタイミングだった。スポンサー関連のイベントもコロナ禍で自粛となり、例年以上に時間のあった12月からリラックスした時間を過ごし、久々のラウンド。「50yd打ったらダフリまくって。でも、そのダフっていることすら楽しく流せた」と笑う。

7勝を挙げて2度目の賞金女王に輝いた19年から一転して勝利なしで終わった一年。かみ合わないジレンマでしぼんだモチベーションを、ゴルフから離れた時間が再燃させてくれた。

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この日出席したピンの新製品発表会では、苦しんだ時間を「ちょっと難しい年になった。こういう年もあるのかなと、この経験を次に生かしたい」と冷静に総括。「1カ月握っていないと楽しくできた。いまは十分やる気になっています」と前向きな言葉が並んだ。

「5勝を目標に、もう一度賞金女王になれるように頑張りたい」と意気込みを新たにした一年は、次週「ダイキンオーキッドレディス」（3月4日～／沖縄・琉球GC）で幕を開ける。

お披露目となったばかりの「2021パター」の中からチョイスした、ピン型の「アンサー2」にも好感触を得ている。「いままで使ってきたパターよりもしっくりきて、この1カ月、『アンサー2』しか使っていない。試合は期待してみていただきたい」と力強く宣言。最後は「沖縄はちょっと得意ではないんですけど、頑張ります!」と冗談めかし、巻き返しへの手ごたえを漂わせた。