鈴木愛「散々練習やって、この結果」2季連続賞金女王へ白旗?
◇国内女子メジャー第3戦◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)
2019年の賞金女王・鈴木愛は通算2アンダー10位で20年最終戦を終えた。今年14試合に出場して優勝はなし。トップ5は6月の開幕戦「アース・モンダミンカップ」(2位)のみと、優勝争いに絡む機会が激減した。
一年を振り返り、「一言でいうとつまんなかったし、面白くないし、何ひとつうまくいかなかったから、早く終わることができてよかったし、来年に向けてちょっと時間をあけて考えたい」と話した。
常に高いレベルを自身に求める26歳。20年の平均ストロークは「70.9272」で全体7位、平均パット数(1ラウンド当たり)も「28.9048」で同5位。賞金ランキングは未勝利の中では最上位の9位とデータ上の数字はそこまで悲観する必要はなさそうだが…。
「例年よりもショットは良かったし、パットのフィーリングも良かった。ただ結果に結びつかなかっただけ。しんどかった。モチベーションもないし、やる気もないし、これだけうまくいかなくて、やる気ある人はなかなかいない。その中でもよく頑張ったと思う。最後までとりあえずやれたから」と厳しい表情を見せた。
「やる気があっても、やる気がなくなるような結果しか出ないから。散々練習やって、この結果かよって、ストレスもたまる」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合の中止が相次ぎ、2020年と21年が統合されて1シーズンとなった。目標としていた2020年東京五輪が延期されるなど、モチベーションの管理や調整の難しさもあった。
オフシーズンの過ごし方については、「ずっと(ゴルフから)離れます。『トレーナーさんがトレーニングはやりましょう』って言ってくれたけど、やりたくない。何のためにやるか意味わからない」とバッサリ。
賞金ランキングトップの笹生優花とは約5700万円差の9位。2季連続の賞金女王へ向けて来年の巻き返し次第で逆転可能な範囲に思えるが、「全く考えてない。トレーナーさんと相談しながらですが、結果とモチベーションが足りなかった。まずはそこを上げていくのに時間がかかりそう」という。21年に反転攻勢をかけるためにも、まずは心身ともにリフレッシュを図りたい。