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「昨年より価値ある一年」 渋野日向子は今季最高3位

◇国内女子メジャー第3戦◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72)

5打差6位タイから出た渋野日向子は4バーディ、3ボギーの「71」でプレー。通算6アンダー3位タイで、年内の国内ツアー最終戦を締めくくった。1番で3パットのボギーを喫して始まったが、立て直して「今季最高の位置で上がることができて、良かった」と安どした。

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今年を一言で表すと、と問われ「2019年より価値のある一年だった」と答えた。海外メジャー制覇や国内ツアー4勝を成し遂げた昨年に対し、現時点では未勝利の今年の中に見出した「価値」とは何だろう?

2カ月間に及んだ海外転戦や国内ツアーで苦戦が続く中、どうしても昨年の好調さと比較する自分がいた、と渋野は言う。「自分のゴルフに対しての考え方や、やりにくさを感じながらやっていた」と振り返る。

それでももがき続け、「(過去に)戻りたい」という感情が「また作り上げていく」という気持ちに変わったのは11月に入ってからだ。予選落ちがない「TOTOジャパンクラシック」の3日間を全てアンダーパーでプレー、翌週の「伊藤園レディス」で国内では今季初めて予選を通過した。「ちょっとずつ、気持ち的にラクになってきた。気持ちで1打、2打変わってくるって考えだすことができた」

「苦しんだおかげで気付けた、っていうのもあった」と息を吐いた。「いろんな思いはしましたけど…」と付け加えるのも忘れなかったが、その気づきこそが「価値」なのかもしれない。

次の舞台は12月の海外メジャー「全米女子オープン」となる。「(今季の)全英やKPMG(全米女子プロ)のときより、かなりプラスな気持ちで臨める。悔いの残らないように戦いたい」。2020年はまだ終わっていない。(宮崎市/石井操)

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