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2週連続Vの古江彩佳「自分のゴルフがどう通用するか」勝率は20%超に

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(22日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

4打差トップで迎えた最終18番。10mのバーディパットを4mオーバーさせた古江彩佳は「カップ手前から下るというのはわかっていた。ただパンチが入った。(その前から)バーディパットが外れていたのでバーディを狙いにいったのかもしれない」。完璧なマネジメントに徹してきたが、2週連続優勝を確信した後のボギーフィニッシュに、思わず苦笑いを浮かべた。

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「今年の2勝はどちらもプレーオフだし、今回は安心できる優勝だったとは思う。4日間で勝つのもすごくうれしい。ただ最後のボギーはカッコ悪いですよね…」。前週「伊藤園レディス」に続く優勝で今季最多3勝目。最終盤の3パットに反省も交じるが、出場13試合で勝率23%。強さの裏には確固たる信念がある。

「ボギーをたたかないことが、何より重要。高校2~3年のときにそう思った。(当時は)バーディを獲った後にボギーが出るパターンが多かったけど、ボギーが出たら、バーディもチャラになるから」と言い切る。「オフにグリーン周りの練習を増やしたのがパーを拾えている要因」と分析するトップのリカバリー率(※)は76.6839で2位に7ポイント以上差をつける。前年1位の申ジエ(韓国)の数値が72.5490だけに、コロナ禍でラウンド数こそ少ないとはいえ驚異的といえる。

同じ最終組で2打後方から出た平均バーディ数1位の19歳、笹生優花の攻撃的な姿勢を警戒しつつ、2番で60cmに絡めてバーディを先行した。「向こう(笹生)がボギーを先行させたけど、バーディがいつでも出る選手。差があっても何があるかわからないし、気を抜かないようにしていた」。9番(パー5)は88ydを54度のウェッジで3mにつけて3つ目のバーディを奪った。サンデーバックナインを前に6打差をつけ独走態勢を築いた。

「今年は1勝できれば良いと思っていたら、まさか3勝もできている。ショットの練習はリズムだけを意識する。同じリズムで打つことが一番大事だと思う。あとは怒っても良いことはない、と思っている。目の前の一打にとにかく集中して楽しむこと」。卓越した技術を持つ20歳は精神面でも成熟度を見せている。

賞金ランキングは2位に浮上。前年2位に入った国内20年最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月26日~/宮崎CC)を経て、初挑戦となる海外メジャー「全米女子オープン」(12月10日~/テキサス州チャンピオンズGC)へと続くスケジュールが待つ。「(全米は)自分のゴルフがどう通用するのか、を見られる場面になる。たくさんの経験をしたい」。どこにいても、どこまでも揺るがない信念が胸にはある。(愛媛県松山市/林洋平)

リカバリー率:パーオンしないホールでパーかそれより良いスコアを獲得する率

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2020年 大王製紙エリエールレディスオープン



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