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「クヨクヨしてても進めない」渋野日向子は心の整理

◇国内女子◇TOTOジャパンクラシック 事前情報(5日)◇太平洋C美野里C (茨城県)◇6554yd(パー72)

穏やかな陽気の中、渋野日向子がイン9ホールで調整。額にうっすらと汗をかきながら、開幕へ気持ちを高めた。

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「グリーンは先週に比べると速くないが、その分傾斜がある。そうなるとショットもかなり重要。フェアウェイキープも大切ですし、しっかりとショットに気をつけないといけない」

2020-21シーズン開幕戦の6月「アース・モンダミンカップ」で予選落ち。8月から米ツアー6戦を挟んだものの、復帰した前週「樋口久子 三菱電機レディス」でも予選落ちを喫した。

賞金ランキング2位で終えた2019年の平均ストロークは70.5473(全体4位)だったが、今季2試合を終えて73.75。規定ラウンドをこなしていないため、ランキングはされていないが、79位に相当する落ち込みだ。

「クヨクヨしていても前に進めないので、夜悔しくても次の日また新しい日が始まる。それとともに切り替えてやっていかなければいけない。でも課題は見つけたし、前より進んでいる場面もありました」

19年の海外メジャー「全英女子オープン」の覇者として大きな注目を浴びてきたが、「去年は直感というか、イケイケドンドンみたいな感じでした。周りの環境を気にせず自分らしく、私の良さである攻めのゴルフができていた。でも、それでは今の私からは前に進めない」。今大会は予選カットのない54ホールのストロークプレー。結果以上に内容にもこだわっていく。

前日4日には青木瀬令奈成田美寿々とイタリアンでリフレッシュした。「アメリカにいたときから気にかけてくださっていた。本当に2人に救われていることもある。感謝してもしきれない」。気心知れた先輩プロたちと話しをかわし、気持ちを整えた。

初日は同年代で米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗と10月「日本女子オープン」を制した原英莉花と同組。「奈紗ちゃんは今の私に足りないものをたくさん持っている。原ちゃんも勝ってすごい調子がいいと思う。いい勉強にもなる」。目標は1日2アンダーから3アンダーと設定。まずは目の前の一打に集中する。(茨城県小美玉市/玉木充)

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