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“グリップを短く持つ”前週2位・田辺ひかりの強いこだわり

◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 事前(17日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6456yd(パー72)

前週の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で1打差2位で終えた23歳の田辺ひかり。昨季獲得賞金額0円からメジャー制覇という下剋上への期待感とともに話題に上がったのは、極端にグリップを短く持つスタイルだ。

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男子ツアー賞金王の今平周吾や米男子ツアーで活躍するトミー・フリートウッド(イングランド)らもグリップを短く持つスタイル。ただ田辺のスタイルは2人と比較してもより短く見える。オレンジ色のグリップを握るとシャフト付近に書かれたメーカー・イオミックの名前が完全に手で隠れるほどだ。

「最初から今の持ち方です」。8歳でゴルフを始めてから誰に言われたわけでもなく、このスタイルを続けてきた。グリップを短く持てば飛距離が出にくくなるという一般論があり、周囲からは長く握るように何度か勧められた。握り方を変えてみたことはあるが、結果はうまくいかない。

「私がもう、したくない(長く持ちたくない)モードに入っているんですよね。だから結果もついてこなくて。たぶんやっていけば上手くいくかもしれないけど」と笑いながら明かすが、こだわりは強い。「自分の中で一番大事にしている部分です。しっくりくる」。距離感は振り幅や番手であわせ「私は球を抑えて打つのが好き。コントロールショットであわせる感じです」と説明する。

同郷で師匠の佐伯三貴からは、前週入れればプレーオフに突入していた最終18番(パー5)のパットをショートさせた件を指摘され発破をかけられた。「『次(優勝の)チャンスを作ったときは勝ち切れるように頑張って』って言われました。前週も勝てたわけではない。自分の中では成績よりも内容で自信を持てたので、自信を持って打てるショットを増やしていけたらと思う」と2週連続での活躍を見据えた。(愛知県美浜町/林洋平)

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