プロ“仮登録”返上へ 後藤未有「しっかり優勝を意識しつつ、バンバン攻める」
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目(15日)◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6710yd(パー72)
プロテスト及びQT制度が変更された昨年、その初年度のみに適用された措置のひとつが、「当該年度最終プロテスト出場者で、合格順位より2打差までの者」がQTファーストステージに出場できるというものだった。
プロテスト合格に1打届かなかった後藤未有は、同資格で出場したQTのファーストステージを突破して、ファイナルステージ64位。今年は下部ステップアップツアーを主戦場とする予定だった。「いまは単年登録のプロだけど、周りからは『プロって呼んでいいのかわからない』っていう反応をされることもある。そういうときは、『あの1打が』っていう悔しさがこみ上げました。いまは“仮登録”っていう感じですね」
だが、推薦出場を果たした今週。2日目を終えて西郷真央と並び、リーダーボードの最上位に立っている。優勝すれば、来年3月以降に延期されたプロテストを受ける必要もなくなって、胸を張ってプロと言える。
国内ツアーでは、18年「日本女子オープン」の8位が自己最高位。それでも、その試合では最終日にスコアを落とした不甲斐なさが残っている。「アマチュアでプロの試合に出ていたときは、優勝争いなんて夢の世界みたいな感じでした。そこから、ちゃんと成長できている自分を見せられたらいい」。いまは“プロ”としての思いが強い。
首位に並ぶ西郷は、19歳の後藤より1学年下。気持ちで負けるわけにはいかない。「アマチュアの試合では『あまり優勝を意識しない』って言っていたけど、今回はがっつり優勝を意識します。意識しながらでも勝てないと、この先はそんな弱気なことは言っていられない。しっかり優勝を意識しつつ、バンバン攻める。いまはショットの調子がすごくいいので、それを生かして着実にスコアを伸ばしたい」と迷いはない。
課題としていたパッティングも、「“外すわけない”という気持ちで打つ」ようになってから、「楽に打てるし、入っている」と改善した。“仮登録”返上にも、強い気持ちで最終日の18ホールに挑んでいく。(長野県軽井沢町/今岡涼太)