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渋野日向子「試合でできなきゃ意味がない」 予選落ちでも一貫した取捨選択

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(26日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)

207日ぶりの実戦が課題を与えた。渋野日向子が約4カ月遅れで迎えた2020-21シーズン開幕戦で予選落ちを喫した。59位から出て3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「74」。通算2オーバー71位と決勝ラウンド進出に1打及ばなかった。「全部自分のミス。練習をたくさんしてても、試合でできなきゃ意味がない」。冷静に受け止めた言葉に覚悟がにじんだ。

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前日から、体が浮くショット面の悪癖が出ていた。加えて瞬間最大風速15.7m/秒と風が強まった午後組でのプレー。右のお腹を意識し、振り切る―。ラウンド中も修正を試みたが、「ショットもなかなかピンに絡まなかった」。ティショットを右に曲げた15番(パー5)で第2打を木に当て、ダブルボギーをたたいた。

「(久々の試合で)緊張はありましたね。一打一打、かなりいろんなことを考えて打ってはいた」。前日はプロで初めてとなるルーリングのミスで2罰打を受けたが、「今日の方が悔しいですかね。(予選を)通る、通らないというより自分の問題。パー5で4つ落としているのはメンタル的にきますね」。何より、この日のプレー内容を悔やんだ。

日米5勝した激動の昨シーズンを終え、オフはひたすらウェッジを握った。5本以上のクラブの溝がすり減って使えなくなるまで反復練習。新型コロナウイルス感染拡大によりすべての日程が流動的になる中、来年以降の米ツアーでの活躍という目標をぶれずに見据えてきた。長期的な視点でアプローチのバリエーションを増やし、スイングの再現性を上げることが不変のテーマだった。

後半6番と8番(パー5)のボギーで予選通過圏外へ。いずれも52度のウェッジで寄せきれなかった。58度だけを使用する従来のアプローチのスタイルを捨て、昨年試合で数回しか使っていないという52度にこだわった。「(52度は)かなり練習をしてきていた。積極的に試合で試していかないとわからないし、自分のものになっていかないから」。緊張感高まる久々の実戦だからこそのトライ。前半17番ではチップインバーディも決めた。

ただ、試合中にオフのアプローチ練習の経過を報告していたキャディにはひと言謝った。「ロブショットとかもかなり練習してきたから、もっとマシなアプローチができるかなと思っていたので」。垣間見せる周囲への気配りも渋野らしかった。

パターは、スタンス幅を狭めた現在のスタイルに合わせて米国のピン本社から届いたPLDアンサーを即投入した。「早く使ってみたかった。前使っていたものの方が(結果的に)安心感はあったのかな。自分の責任ですね」。それも、試したからわかったことだ。

「試合になると思うように動かなかったですね。死ぬほど練習しないといけないと痛感した」。次戦は現時点で未定とスケジュールは不透明でも、やるべきことは明確。きっと昨年同様、悔しさをバネにする。

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2020年 アース・モンダミンカップ



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