筋肉痛のしぶこ 9番は「4日間で2回入る」“思い出”の池
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 事前(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
カメリアヒルズCCの9番(189yd/パー3)。渋野日向子が2020-21年シーズン開幕戦を前に、思い出の地を踏んだ。
アウト9ホールの練習ラウンド。最後のホールでUTの4番、5番と2度ティショットを放って、いずれもグリーンには乗らず。2球目は傾斜を転がり池に落ちた。「4日間で2回は絶対(池に)入る。練習ラウンドで入れて良かったのかな」。“しぶこ節”で笑うのはワケがある。プロとして初出場した18年大会は初日に9番でエースを達成し、ホールインワン賞600万円を獲得。翌19年は改修された同ホールで池ポチャと痛い目に遭いながらも、最高額大会で単独4位に入って、優勝した「AIG全英女子オープン」の出場枠に滑り込んだ。
軽い打ち下ろしでグリーン右手前に池、左サイドに厄介なバンカーが構える。前日トレーニングで体を追い込んだせいで筋肉痛。オフに4kgほど増加した体重で飛距離をアップさせたが、現状は「15%くらい。へなちょこでした」と苦笑いを浮かべる。オフに徹底的に取り組んだアプローチなどを確認し、「(9番は)どこのピン位置でも池が気になる。左のバンカーも入れたら、かなり難しいと思う。かなり慎重に打たないといけないと思います」と警戒心を強めた。
前年最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」最終日から207日ぶりの試合は無観客で開催され、YouTubeで生配信される。「思った以上に自分の声がカメラのマイクに聞こえちゃうと思う。とりあえず言葉には気をつけなきゃなと思っています」と笑わせつつ、「思い出深い試合から始まる。過去2年間よりもうちょっと良い状態で試合に臨めると思う」と意気込んだ。