2020年 アース・モンダミンカップ

「やりたい思いは首尾一貫」 女子ゴルフ“開幕戦”決意にアース製薬会長

2020/06/04 15:41
「スポーツで希望を」。アース・モンダミンカップの開催意義を語る大塚達也会長

国内女子ゴルフツアーは6月25日からの「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)で、約4カ月遅れの開幕が決まった。無観客で大会を主催するアース製薬の大塚達也会長は3日、取材に応じ「十分な安全対策をした上でやりたいと思っていた。見ている方が笑顔になってくれたら」と期待を寄せた。

トーナメント開催の意義は
スポーツを通じて感動や勇気、元気を届けたい、社会貢献したいという思いで、2012年からアース・モンダミンカップを主催しています。今回はたまたま開幕戦となりますが、開催を発表できたことは大変喜ばしいと思っています。開催に当たっては専門医の指導のもと、感染防止を徹底し対策を講じていきます。

野球やJリーグも開催を予定しています。スポーツが持つ力は
スポーツは私たちに生きる喜びや活力、希望を与えてくれます。「なければない」で生きていくことはできるけど、心を豊かにし、人生の中でかけがえのないものを得られるという認識です。これからも継続して(大会を)実現できるようにやっていきたいと思っています。

開催発表までの過程は。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)とはどんな話し合いを
私どもは首尾一貫して開催したいと思っていました。(開幕戦の)ダイキンさんが中止になり、そこからドミノ式で大会の中止が決まっていきました。ツアー順に開催中止の発表がされ、当社の順番が来たのですが、当社を通り越して資生堂さんやニッポンハムさん、大東建託さんが中止発表となりました。

大塚氏は「試合を見る方が笑顔になってくれたら」と話した

アース・モンダミンカップは興行収入や宣伝が目的ではなく、ゴルフ界の発展のため、社会貢献のために開催しています。安心・安全を確保するために、プロアマ戦でお客さんを呼べなくなったことや、無観客となったことは残念ですが、トーナメント実施そのものが一番の目的ですので、開催に向けて準備をしてきました。

JLPGAさんとしてはスポーツ庁や専門家の意見に沿って防止対策を徹底した上でやりたいということで、私たちが考えていた対策と重ね合わせてマニュアルを作成中です。

-インターネットで中継する
今年は4つの場面(ホール)を同時にネットで中継する予定です。若者はインターネットで番組を見るし、タブレットで見ても、そんなに違和感がない時代になっています。テレビにもユーチューブやネットフリックスのボタンがある。見たい番組を選ぶ。在宅勤務になって、その傾向はさらに強まっていると思います。

大会への期待を
まずは無事に感染者を出すことなく行う。海外の選手が今の状態だと出場できないのが、すごく残念です。ただ若手を含めて思う存分プレーしてもらい、熱戦を全国の皆さんにお届けできたらと思っています。また、見ている方が笑顔になってくれたら、それだけで満足です。ゴルフの試合を、楽しんでいただきたいと思っています。

(聞き手/編集部・林洋平)

2020年 アース・モンダミンカップ