小林浩美会長「断腸の思い」開幕戦中止で
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)の中止が決まった28日、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長がコメントを発表した。
「本大会をとても心待ちにしてくださった全国のゴルフファンの皆様には、大会中止により現地での観戦のみならず TV 観戦も叶いませんこと、心よりお詫び申し上げます。また、これまでのように大会での選手との触れ合いや選手サイン、ジュニアレッスン会などファンサービスが行えないこともご容赦ください。選手としても弊協会としても、このような大会中止は断腸の思いであります」
大会を主催するダイキン工業が今月19日、史上初めての全日程無観客試合で開催すると発表。その後も状況を踏まえつつ、JLPGAと慎重に開催可否の協議を重ねていた。26日に安倍晋三首相が政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で大規模なスポーツイベントなどについて、今後2週間の自粛や規模縮小を要請したこともあり、開幕前日に開催地で熊本地震が発生した2016年「KKT杯バンテリンレディス」以来となる中止を決めた。
「ダイキンオーキッドレディス」翌週以降も当面空き週のないスケジュールが組まれているが、国内ツアーの今季初戦は現時点で不透明となっている。
小林会長は「先の見えない大変な時期ではありますが、選手は自身の体調管理はもとより日々の努力と研鑽に努め、2020年JLPGAツアー初戦の折には、素晴らしいパフォーマンスをまた発揮してくれるものと確信しております。そして、選手の活躍を楽しみにしてくださる大勢のファンの皆様とともにJLPGAツアーおよび2020東京オリンピック・パラリンピックに臨んでいければ幸いです。何卒、ご理解を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。また、引き続き選手への応援をよろしくお願い致します」とした。