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稲見萌寧と吉田優利がブリヂストンと契約

20歳の稲見萌寧と19歳の吉田優利がブリヂストンと用品契約を結んだことが発表された。稲見はボールと用品、吉田はボール、クラブ、用品契約となる。2人は22日に東京都内で行われた同社の新ボール記者発表会に出席した。

昨年7月「センチュリー21レディス」で初優勝を飾り、同年の国内女子ツアー新人賞に輝いた稲見だが、「本当に絶望的な気持ちで、情緒不安定になってしまって…。夜に一人で泣くこともありました」と1年前を振り返る。2018年のサードQT(予選会)を通過できず、19年の出場機会は限定されていた。それでも20歳の誕生日を迎える前日に初Vのうれし涙を流した。

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現在の世界ランキング54位は日本勢4番手。畑岡奈紗(5位)、渋野日向子(11位)、鈴木愛(15位)とのポイント差は大きいが、8月の「東京オリンピック」出場を諦めていない。「(3人との差を考えれば)世界ランクで15位以内に入らないといけない。日本で予選落ちはゼロにして、全試合で優勝を狙って、切符を勝ち取りたい。」と自らに高いハードルを課す。

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日開幕/琉球GC)の舞台でもある沖縄に2月から入って合宿を張り、「ショートゲームを極めたい。ブリヂストンのボールと用品でオリンピック出場を目指します」と闘志を燃やした。

吉田は2018年に「日本女子アマ」と「日本ジュニア」の2冠を達成し、昨年6月は海外メジャー「全米女子オープン」にも出場するなどトップアマとして実績を重ねてきた。

左手の故障を乗り越えて、昨年のプロテストには一発合格。ファイナルQTも20位で突破し、今季前半戦の出場権を確保した。「ケガと向き合う中でつらくなって、外に出なくなった時期もありましたけど、気持ちを切り替えて、どうしたらプロテストに間に合うかだけを考えてきました。QTも通ることができて、安心した思いはあります」と本音を漏らす。

このオフは、「知り合いがいますし、暖かいところで練習したかった」と一人で1週間ほどベトナムに渡り、砂浜を走り込むなど精力的にトレーニングを重ねた。「リランキングを突破して、賞金シードを獲るのが目標。1試合1試合に集中して、自分のプレ-ができれば。ジュニア時代からお世話になっているブリヂストンのクラブとボールで、一層活躍できるように頑張ります」と契約プロの自覚をにじませた。(編集部・亀山泰宏)

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