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賞金シード喪失危機の森田遥 “背水の陣”で首位スタート

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

賞金ランキング61位の森田遥に残された道は、前進しかない。同50位の濱田茉優とは約650万円差。今大会単独3位(700万円)がノルマとなり、それすら他選手の動向次第でシード喪失の可能性をはらむ。

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無傷の7バーディ「65」でプレーし、単独首位発進。「失うものはない」と背水の陣で臨む。2016年シーズンに賞金シードを獲得して以来、3年にわたって保持してきたが、今季32試合中14試合で予選落ちした。

スイングとクラブが噛み合わず、「毎週クラブテストをして、消化試合のような感じ。あっという間に1週間が過ぎてしまって、そういうことを繰り返していくうちにゲーム感覚が良くならず、イメージもどんどん悪い方向へいってしまった」と悪循環に陥った。

シーズン終盤に入り「だんだん合うようになって、イメージ通りの球が出るようになった」。前週「伊藤園レディス」の2日目は「66」を出し、狂った歯車が徐々に噛み合い始めた。「試合がないのがちょっと悔しいです。良くなってきたという自信がついてきたと思うので…もう試合はないですが、頑張れそうです」と復調の兆しに表情を緩ませる。

残り54ホール。「まだ初日なので、目の前の1打を精一杯やっている感じでまだまだですね」と謙虚な姿勢を貫くが、地元が香川の森田にとって愛媛での今大会は「(同じ四国で)ジュニアの時からお世話になっているのでホーム感はあります」と心強い味方だ。勝利を飾ることが出来ればシードはもちろん、次週「リコーカップ」への道も切り拓ける。目の前はまだ明るい。(愛媛県松山市/石井操)

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