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吹っ切れ戻る攻撃姿勢 渋野日向子の“らしさ”

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

渋野日向子が“らしさ”を取り戻しつつある。

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「(前週まで)攻めの気持ちで頑張るって言っていたわりに、守っていたのがあったのかもしれない。スコアを落とさないようにと。賞金女王のことを考えすぎていたのもあるかも」。前週、日米ツアー28戦ぶりに予選落ち。タイトルこそ遠のいたが、逆に吹っ切れた様子だ。

たたいても、ミスが出ても、最後には上位に戻る。下支えしたのは、攻撃的なゴルフだ。前半17番(パー5)に4打目のアプローチでピンを4mオーバーさせる4オン3パットのダブルボギーに「(トラブルが絡まない)“素ダボ”です。まさにダボの例って感じ。やっぱりダボが出ました」。苦笑いしつつ、18番は115ydを平然とピン根本に落としバウンスバックした。

「後半伸ばすとか、バウンスバックとか。全英でやっていたようなゴルフがなかなかできていなかった。予選通過が当たり前じゃないと前週に気づいて、最初から思い切りいかないといけないと」。数カ月間一身に背負ったのは、史上最年少賞金女王への期待だ。可能性こそ残すが、同ランキング1位の鈴木愛と2431万円差まで広がり、今大会開幕前から「いまは、もう全然(意識は)ないです」と述べてきた。

前週、岡山県の実家で父・悟さんと珍しくゴルフの話をした。「内容は言わない」と笑い、胸に秘めたが、「心持ちの話が多い。(今日のプレーに)影響したと思う」。2度の2連続バーディを含む5バーディの後半は「31」。自身初の首位発進は逃しても、森田遥と2打差の2位につけた。

リスクを見極めながらも勝負どころで腹をくくる、青木翔コーチが「超攻撃的」と評すスタイル。幾多のドラマを生み出し、全英のタイトルを引き寄せた最大の武器だ。21歳は「残り2試合はギャラリーの方に良いプレーを見せたいという素直な気持ちでやる」と言い切った。(愛媛県松山市/林洋平)

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