2019年 伊藤園レディス

大山志保がシード権圏内に浮上「え!うそー!」

2019/11/17 19:51
大山志保は渾身の“ガッツパー”で締めた

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(17日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)

首位と2打差の6位から出た大山志保が5バーディ、ノーボギーの「67」でプレー。通算13アンダーとして、単独2位で終え「伸ばせたところもあったので少しは悔しい気持ちもありますけど、1打1打に集中してプレーできたので、満足感の方が強いかもしれません」と笑顔で語った。

54ホールをプレーしボギーはなし。「それが一番うれしいです。わたしにとっては3日間ノーボギーで回れるなんて初めてのことだと思うんですね。プロに入ってから、1日はたまにあったとしても、2日間連続も記憶にありません」と話す。

11番までに4つ伸ばすと、15番(パー5)では残り131ydの3打目を1mにピタリとつけ5つ目のバーディを奪った。首位で迎えた最終18番では2mのパーパットを残したが、「ここでボギーを打ったら私らしいなって思いながら、でも絶対にこれは入れるっていう気持ちで打ちました」。しっかり決めると、大山の代名詞でもある渾身のガッツポーズを見せた。

1510万8500円で65位だった賞金ランキングは、単独2位の賞金900万が加算され、2410万8500円となり、来季シード権圏内の49位に浮上した。それを聞くと、「え!うそー!今が一番うれしい!本当ですか?900万?そんなにいただけるんですか?ほんとに嬉しいです!」と声を弾ませた。

最近は同ランキングを意識しておらず、来季の出場権をかけた予選会(QT)の受験を覚悟していたという。「春先はすごく悪くて、徐々にパットが良くなってきて、今週開幕してくれたらいいのになって感じでした。QTにピークを持っていけたらって覚悟も決めていたので、すべての結果を受け入れるつもりでした」。

2006年の賞金女王もことしで42歳。シード権を争う試合は残り1戦で、圏外の51位とは110万6989円差だ。「今やっていることを確実に自分のものにできるように、そして失った自信を取り戻せるように来週もプレーしたいと思います」。まだまだ若い世代には負けていられない。(千葉県長南町/柴田雄平)

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