大江香織は首位でラストラウンドへ「失格にならないように」
◇国内女子◇伊藤園レディス 2日目(16日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
今大会を最後にツアーからの引退を表明している大江香織が無傷の6バーディ「66」でプレー。通算10アンダーとして、首位で最終日を迎える。
開幕前に知人から「最終日に観に行く」と声をかけられ、「予選通過はしたい」と話していた。「そこはクリアできたので良かったです」と安どする。
「ショットがすごく良くて、結構バーディチャンスについて、それが微妙な距離というか、そういうのが連続した」と振り返る。6番で8m、7番(パー3)で6mのバーディパットを決めた。8番では残り170ydの2打目を1mに。続く9番でも150ydを70㎝にピタリとつけ、圧巻の4連続バーディとした。後半にも2つ伸ばし、優勝した昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来の首位に立った。
好スコアに「プレッシャーがないのが大きいですね」と分析する。「ショットで(今までと)違いを感じました。今まではスコアメイクを考えて、『こっちに外しちゃいけない』とか、そういうこと考えながら打っていたんですけど、今週は『どこに行ってもいいや』って感じで、とりあえずピンだけ向いて振っていこうと。たまたまだと思うんですけどね」と説明する。
現在の賞金ランキングは883万7416円で87位。もし今週優勝すれば1800万円を上乗せし、来季のシード権を得るが引退の意向は変わらない。2週後の今季最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(宮崎カントリークラブ)の出場権も舞い込んでくるが「もう予定入れてあります」と笑いながら、キッパリと出場を否定した。
心に固く決めたラストラウンドへ「失格にならないように頑張ります」と周囲を笑わせ、「いつも通り」を強調した。(千葉県長南町/柴田雄平)