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リボンは何でも知っている 河本結のこれまでとこれから

来季の米ツアー出場をかけて10月下旬から行われる最終予選会に挑戦する河本結。カメラを向ければ、様々な表情を見せてくれるプロのひとりだ。無邪気な笑顔、勝負師としての眼差し、勝利への貪欲なスタイル…。ギャラリーを飽きさせない、そんな姿を写真で振り返る。(フォトグラファー・今井暖)

一筋の涙

一昨年末の予選会を失敗し、悔しさをバネに昨年ステップアップツアーで4勝を挙げて賞金女王を獲得した。そして迎えた今季レギュラーシーズン。3月の「アクサレディス」で悲願の初優勝を果たした。プロゴルファーでありながら大学でも学ぶという異色のルートは、他のプロと一線を画す。優勝会見で「家(うち)は裕福じゃない。恩返しをしたい」と両親に感謝を伝えた。満開の桜に赤いリボンが春風でなびく。あたたかく、きれいな涙を流した。

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魅せるということ

上位に顔を出すが、なかなか勝てない―。そんな状況が続く雨の季節。若くして魅せるということを意識しているプロのひとりだと強く感じたのが6月の「ニチレイレディス」。苦しんだ経験をエネルギーに変えて、思い切りクラブを振り、豪快なガッツポーズで観客を沸かせた。最後まで勝利にこだわり、そして思い切り悔やんだ。彼女には無意識のうちに人を魅了するチカラがある。

苦悩の時期

夏場。次第に笑顔が少なくなった。パッティングに悩み、ショートパットを決められなくなったという。両膝を折って悔しがる場面が増えた。苦悩に近い表情ものぞかせた。ただ、これももう一段上のステージへ行くための壁であり、誰にでもそういう時期はある。壁を乗り越えて、またひとつ強く大きくなる。過去の偉大な選手たちが通ってきた道を少しずつではあるが、彼女も着実に進んでいる。

やまない雨はない

先週米ツアーへの挑戦を明かしたが、同時に「今の実力で通用するのか」と不安も口にしたという。過去最大級の台風が近づいていた「スタンレーレディス」初日のラウンド後、最後のひとりになるまでパット練習場に残った。不安を打ち消すには練習しかないことは分かっている。悩みながら、もがきながら夢への扉を必死に開こうと、強風が吹き始めた練習グリーンでボールを転がした。

おそらく、いや確実に国内ツアーの方が居心地はいいはずである。ただゴルフが上手くなりたい、もっと強くなりたい―。その一心でイバラの道を選んだのだろう。先のことは誰にもわからない。わかっているのは彼女の物語はまだ序章、ということ、そしてどこに行っても髪には鮮やかなリボンがなびいている、ということだ。

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