2019年 デサントレディース

渋野日向子 「勝って当然だよなあ」と畑岡に刺激を受けてリスタート

2019/09/18 18:15
入念にラフからのアプローチ練習を行った渋野日向子

◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 事前(18日)◇新南愛知CC美浜コース (愛知)◇6446yd(パー72)

大会初出場となる渋野日向子は雨に見舞われた水曜日(18日)にコース入りし、午前10時前からイン9ホールの練習ラウンドを行った。33位に終わった前週の国内メジャーで「グリーン周りでかなり苦労した」という反省もあり、この日はラフからのアプローチショットを重点的に確認。同学年の大里桃子らと和やかなムードの中でホールを進めた。

前週の「日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯」では、同じ“黄金世代”として比較されることも多い畑岡奈紗に実力の違いを見せつけられた。「かなりの差があった。当たり前だけど、やっぱりすごい」。大会レコードの通算18アンダーで独走優勝した畑岡に17打もの大差をつけられた。

その優勝インタビューで畑岡は、渋野の海外メジャー「AIG全英女子オープン」制覇について「すごく悔しかった」と明かしたが、渋野の印象はそれとは異なるものだ。「レベルが全然違うので、私は悔しいと言える立場じゃない。『勝って当然だよなあ』という感じ。その“当然”で勝てるのがすごい」と感心しきりだった。

生涯獲得賞金1億円突破も畑岡に先を越され、渋野にも可能性があった日本人最速記録(畑岡は17試合目)も逃す結果になったが、「これだけ(実力の)差があれば当然」と自然に受け止めていた。

前週の第2ラウンドでは「75」をたたき、更新中だった連続オーバーパーなしラウンドの記録も「29」でストップした。「記録も途絶えちゃったけど、また気持ちを改めて、1億円突破に向けて頑張りたい」。今週での達成は優勝が最低条件となるが、かねて目標に掲げる大台突破に向けて再スタートを切る。(愛知県美浜町/塚田達也)

雨中で9ホールの練習ランドを行った渋野日向子。仕切り直しの一戦となる

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