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巻き返し型“渋野劇場”でツアー新記録樹立 元世界1位もうなるパット

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 初日(12日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)

渋野日向子が連続オーバーパーなしのラウンド数を29とし、アン・ソンジュ(韓国)が2013年に達成したツアー記録を塗り替えた。5バーディ、3ボギーの「70」で回り、首位と2打差の2アンダー11位タイ。観客数は初日として今季&大会最多になる6231人だった。

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「今日だけはオーバーは、打てないと思った。明日からは何でも良いからと。今日は記録をずっと考えていた」と安堵感をたっぷり込めた。観客は前年比2206人増。自らに視線を注ぐ大観衆を前に、ツアー史に名を刻み「名前が残ることは、すごく嬉しい。ホッとした。明日はもうこの記録を考えなくて良い」と重圧から解放され、晴れやかに笑った。

前半9番では1mのパーパットを前に手が震えた。「なんか、すごく緊張した」。外して1オーバーに後退すると、ロープの外からため息がもれる。ただ、午前組のスコアの流れから「アウトはスコアが出ていない。耐えれば、後半インで伸びる」と考えていた。

後半に入ると「なんで9番は手が震えたんだろって、その後はネタにしていた」と持ち前の明るさでキャディと笑い飛ばしギアを上げた。得意の中盤以降に気持ちを切らさず、いずれも4m以上を決め、3つのバーディを奪った。

普段通りに巻き返す“渋野劇場”に「後半に強い理由…?なんだろう。頑張りました(笑)」。本人も理由を明確に出来ない、驚異の粘りがある。

世界的パットの名手とされ、米ツアー通算19勝の同組・朴仁妃(韓国)は「ショットも良いけど、彼女はパットがすごく上手くて、感心する。リズムが良く、転がりがすごく良い。だからあれだけ入る」と評した。記録を抜かれたアンも「渋野日向子ちゃんが並んでいるって聞いて、私はそんなうまかったかなって感じでした。記録は抜くためのもの。おめでたいこと」と称える快挙。

20歳は「良いスタートが切れたし(優勝の)チャンスはあるし、狙っていく」と通過点にする。記録にも記憶にも残る国内メジャー連勝へ、力強く第一関門を突破した。(兵庫県三木市/林洋平)

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2019年 日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯



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