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「響くことがたくさん」 渋野日向子が“憧れの人”から得たもの

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報(9日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)

2試合ぶりの出場となる渋野日向子が、“憧れの人”との対面を力にして国内メジャー2連勝を目指す。会場入りした9日(月)にアウト9ホールの練習ラウンドを行い、感触を確かめた。

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汗があふれ出る気温33度の暑さ。2週間前に患った副鼻腔炎の影響で、いまも鼻声だ。それでも、「超(元気を)もらいました! 体は元気ですよ。響くことが、たくさんありました」と満面の笑みで声を弾ませた。

先週7日(土)と8日(日)に、兵庫県豊岡市にある但馬ドームで行われた女子ソフトボールの日本リーグを観戦した。8日は、渋野がソフトボールに熱中した小学生の当時から、かねて「最も憧れる人」と語る北京五輪(2008年)金メダリスト・上野由岐子投手の約5カ月ぶりの復帰戦だった。相手チームに安打を許さないノーヒットノーランを達成し、「本当にすごい。10年以上前に金メダルを獲って、その時と何も変わっていない」と、少女のように目を輝かせた。

上野投手とは対談形式で話をする機会に恵まれ、「上野さんは色々と経験されている方。私がどういう気持ちでゴルフと向き合えば良いのかヒントをもらった」。最も印象的だったのは、“今はソフトボールに恩返しするために頑張っている”という言葉だったという。

観戦中は女子ソフトボール日本代表の宇津木麗華(うつぎ・れいか)監督の隣に座り、上野投手への思いを聞いた。「上野さんがどういう気持ちで投げているのかを、お話ししてくださった。キャッチャーを育てるために、色々と考えさせながら投げているって教えてくださって」。その姿勢や言葉も、20歳の胸に刺さった。

5週前に海外メジャー「AIG全英女子オープン」で優勝し、意に反して立場や環境が一変した。ただ、「最近(ツアー会場に自分を応援する)子供が増えてきた」とうれしい反響もある。ゴルフ界にとっても、歓迎すべき変化といえるだろう。

「個人種目だし、競技に恩返しって、考えが私にはなかったと思う。(年齢的にもキャリア的にも)私は、まだそこまでではない。だけど、あと何年か経った後に、そういう気持ちになっていたらと思う」。憧れの人にもらった確かなヒントを胸に、まずは今週、ツアー初優勝した5月「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」に続く国内メジャー2連勝に向けて集中する。(兵庫県三木市/林洋平)

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2019年 日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯



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