2019年 大東建託・いい部屋ネットレディス

成田美寿々が逆転V 東京五輪にかける思いとは

2019/08/04 19:17
2017年大会以来、2度目の大会優勝を果たした成田美寿々

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(4日)◇鳴沢GC(山梨県)◇6605yd(パー72)

26歳の成田美寿々が「久しぶりに手が震えました」と緊張した表情を見せたのは最終18番(パー5)のグリーン上。外せば通算10アンダーで終えた有村智恵らとのプレーオフへ。1mのパーパットはカップをなめて入り、「かなりヒヤッとしました」と心境を語った。

2打差3位から出た成田美寿々は5バーディ、3ボギーの「70」でプレーし、4月「ヤマハレディースオープン葛城」以来の今季2勝目を飾った。ツアー通算13勝中、4日間競技は7勝と改めて粘り強さも見せつけた。

2020年東京五輪まで1年を切った。「私にとってオリンピックはスポーツの頂点。私の中では重きを置いている」。五輪に出場するためには原則として、世界ランクで日本勢2番手以内になる必要がある。現時点で最上位はランク9位の畑岡奈紗、2番手は26位の鈴木愛。成田は9番手の72位につける。

小学6年だった2004年アテネ五輪では金メダルを獲った水泳の北島康介選手や、ソフトボールの上野由岐子選手の活躍に胸を熱くした。「スポーツが大好きで、オリンピック選手、スポーツ選手になりたかった。ジュニアの時に日の丸を背負えなかったコンプレックスもある」と胸の内を明かした。

メンバー入りを目指し、シーズン前に立てた今季の目標が5勝。出場権を獲得して次世代の子供たちに夢を与えたい。(山梨県鳴沢村/石井操)

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