2019年 サマンサタバサレディース

エージシュート456回 84歳おじいちゃんキャディがデビュー

2019/07/19 18:20
会話をかわす浪崎由里子(右)とキャディの田中菊雄さん

◇国内女子◇サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 初日(19日)◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6601yd(パー72)

ひとりのキャディに注目が集まっている。主催者推薦で出場する浪崎由里子のバッグを担ぐ、84歳の田中菊雄さんだ。孫が4人いる“おじいちゃん”で、39歳の浪崎とは倍以上の年齢差となる。これまでにキャディの経験はなく、この日がデビュー戦。気温28.5℃の中、18ホールを完走した。

35歳からゴルフを始めた田中さんは年間平均220ラウンド以上をプレーする。ドライバーの平均飛距離は240ydで、アイアンは浪崎よりも「1番手飛ぶ」という。普段は浪崎に教えを受ける“生徒”で、出場が決まりキャディを探していた浪崎に「こそこそっと、もしやらせてもらえるなら」と懇願したという。

「ギネスに載るようなことですし、それが叶って言うことない。自分の人生の記憶に残すため」と志願した理由を説明する。

神奈川県在住だが、コース入り前日の15日(月)には、仲間とともに北海道の釧路カントリークラブをプレー。「78」をマークし456回目のエージシュート(自分の年齢以下のスコアでラウンド)を達成した。エージシュートのベストスコアは5月に新潟県の紫雲ゴルフ倶楽部の加治川コースでマークした「72」で12アンダーだ。

グリーン上でのライン読みも行ったこの日、浪崎は2バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「76」でプレー。4オーバー90位で終えた。「優勝争いするまで上がってもらいたい。プロの優勝をサポートできるように頑張ります」とキャリア49年のおじいちゃんが2日目も背中を押す。(茨城県阿見町/柴田雄平)

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