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夢は東京五輪と米ツアー S.ランクンが涙の初優勝

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 最終日(14日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6602yd(パー72)

3打リードで迎えた最終18番、10cmのパーパットを沈めると両手を合わせて感謝した。通算15アンダーとした19歳のS.ランクン(タイ)が、初めての北海道で頂点に立った。キャディを務める父・スラットさんと涙を流して初優勝の味をかみしめた。

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「試合で感じたプレッシャーから開放されて、突然涙が出てきました。それと、すぐにうれしい気持ちがこみあげてきました。私が勝てるとは思っていませんでした」。

首位に1打差の3位からスタートし、前半3番(パー5)で1.5mにつけてバーディを先行。6番から連続バーディを奪い、前半から流れをつかんだ。「ドライバーがよかった。250ydのティショットでフェアウェイをキープできれば、グリーンを簡単に狙える」。この日は5バーディ、ボギーなしの「67」でプレー。大会を通してフェアウェイキープ率88%、パーオン率82%と高い数字を記録し、最後まで安定感のあるショットが光った。

2015年に15歳でプロ転向。主戦場だった中国ツアーで17年から2年連続賞金女王に輝き、「世界レベルのツアー」という日本に軸足を向けた。「ここで戦えること、勝てたことがうれしい。私の夢が叶いました」と笑顔を見せた。

2020年に開催される東京五輪出場は大きな夢のひとつだ。14日時点の世界ランキングは同国6番手となる154位。タイは現時点で上位2人の出場枠を持つが、同ランク7位のアリヤ・ジュタヌガン、同26位のモリヤ・ジュタヌガンなど世界クラスの選手がそろう。出場権を手にするのは激しい競争となるが、「オリンピックという舞台は全てのアスリートにとって最高の舞台」と目を輝かせた。

「将来的には米ツアーで戦いたいと思っていますが、そのためにも日本ツアーで経験を積みたい。子どもたちのためにアカデミーも作りたい」。タイから来た19歳が、夢への大きな一歩を踏み出した。(北海道苫小牧市/玉木充)

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2019年 ニッポンハムレディスクラシック



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