「キャディチャンピオンシップ」で吉本キャディ奮闘 香妻陣一朗のLIVゴルフ通信@GREENBRIER
◇LIVゴルフリーグ◇グリーンブライヤー◇ザ・オールド・ホワイトatグリーンブライヤー(ウエストバージニア州)◇7299yd(パー70)
LIVゴルフリーグに今季からシード選手として出場している香妻陣一朗。チームメートから「JINI(ジーニー)」の愛称で呼ばれる彼が、世界のトップ選手が集うLIVの雰囲気や、試合の舞台裏、そして自身が所属するチーム「アイアンヘッズ」の内輪話といった現地情報を届ける。今回は第12戦目、グリーンブライヤーから。
大会前の水曜日夕方、普段はプロのバッグを担ぐキャディたちが、プレーヤーとなって競う「キャディチャンピオンシップ」が行われました。各チームのキャディたちが4人1組となり、スクランブル方式で他のチームとショットガンスタートの9ホールマッチで競い合いました。
毎年ツアー終盤の試合で行われる恒例行事。昨年は優勝チームにブルックス(・ケプカ)がポケットマネーで賞金を出したほどで、キャディも選手も楽しみにしている“試合”なんです。選手はいつもと立場を変えて、キャディのポンチョを着てサポートに徹します。ジョン(・ラーム)やセルヒオ(・ガルシア)らがグリーン上で真剣にラインを読んだりしてチームを盛り上げていました。
普段僕のバッグを担いでくれている吉本侑平(ゆうへい)キャディは、かつてツアーに出たこともあるプロゴルファー。アイアンヘッズのキャディチームのエース格になる…と思っていたら、ダニー(・リー)のキャディのキテクの方がもっと上手かった。何ならキテクは僕よりドライバーが飛びますから。聞けば大学時代はジョン(・ラーム)とルームメイトで、アリゾナ州立大のゴルフ部だったとか…。経歴がすごいわ。そりゃ飛ぶわ。結局、彼がチームに一番貢献していましたね。
吉本キャディも日本から自分のドライバーを持っていくほど気合が入っていました。ドライバー以外のクラブは僕のサブセットを貸してあげて、彼の球もけっこう採用されていましたね。それでも最終的にトップのスティンガーGC(南アフリカチーム)キャディチームに3打及ばず。彼らは9ホールで9アンダー。みんなプロ並みに上手かったです。優勝チームは、実際の試合で使用するステージ上で、優勝セレモニーさながらのシャンパンファイトをしていました。
吉本キャディに話を聞くと「後ろがマシュー・ウルフとバッバ・ワトソンの組で、2人にティショットをジーっとみられていてすごく緊張しました。でもそのショットはフェアウェイど真ん中だったので、僕もやり切りましたよ」と笑っていて、なんだか楽しそうでした。来年のリベンジに期待したいですね。
さて、グリーンブライヤーの試合はというと…。僕は通算10アンダー20位タイでした。けっこう調子が良くて、上位に行ける雰囲気があったのですけど、最終的に伸ばし切れませんでした。次はシカゴ、個人最終戦です。単独2位以上をとればシード圏内(ポイントランク24位以内)に入る可能性がまだ残っています。そこを目指しながら、少しでもポイント加算できれば、と考えています。