2024年 UK

「JCB」って何の会社? 香妻陣一朗のLIVゴルフ通信@UK

2024/08/12 12:15
毎日大勢のギャラリーが詰めかけた

◇LIVゴルフリーグ◇UK◇JCBゴルフ&カントリークラブ(イギリス)◇7255yd(パー71)

LIVゴルフリーグに今季からシード選手として出場している香妻陣一朗。チームメートから「JINI(ジーニー)」の愛称で呼ばれる彼が、世界のトップ選手が集うLIVの雰囲気や、試合の舞台裏、そして自身が所属するチーム「アイアンヘッズ」の内輪話といった現地情報を届ける。第11戦目の地、イギリスから発信。

イギリスっぽい曇り空

LIVに初めて出た2年前の試合も同じ英国でしたが、当時の会場はロンドン近郊でした。今回はロンドンから北に2時間ほど車を走らせた、イギリスの中西部にあるアトックシターという町で行われました。

ディボックスがミニチュアトラクター

LIVでは初めて大会名に冠スポンサーがついた試合。「LIV GOLF UK by JCB」の名称で、その名を聞くと、皆さん“クレジットカード会社”を思い浮かべるかもしれませんが、今回のJCBは英国の老舗建設重機企業。トラクターや大型コンテナなどを作っている会社です。

こどものギャラリーも大勢

試合の行われたゴルフ場も同社の所有コースで、周辺には重機を作る工場や、会社の歴史を巡るミュージアムがあったり、まさに“JCBの町”でした。ゴルフ場は完全なるプライベートコース。そこにお得意様を呼んでゴルフをして、ミュージアムに案内して、最終的に商談をして重機を買ってもらう…という流れがあるみたいですよ。ティイングエリアのティボックスはトラクターのミニチュア。日本女子ツアーの「CAT Ladies」みたいですよね。

会場内にはヒースも多かった

2年前のロンドンの時は、あまりお客さん入っていなかった印象ですが、今回は大盛況でした。おかげで初日の朝、ゴルフ場の周りが大渋滞。普段は自動車で30分で着く道路が、コースまで1時間40分かかりました。余裕をもって出ていたので、スタート時間には間に合いましたが、遅刻した選手がいたのか結局スタート時間が30分ほどディレイ。これもLIVならではですよね。普通なら30分も遅れたら失格ですから。2日目はみんな“勉強”したのか、めっちゃ早く会場入りしていました(笑)。時間を持て余して、コースのレストランで談笑していましたよ。

ひとたびラフに入るとボールがすっぽり埋まる

試合は3日間で通算1アンダーの33位でした。結構、調子が良かったんですがね。ラフがかなり深く、芝も強くて、打ち込んでしまうと次のショットは出すだけに。今回はなかなか運も味方してくれなくて、スコアを伸ばすことができませんでした。エースパターに戻してパットも復調していただけに…、悔しいです。次の試合でリベンジですね。

次戦は8月16日開幕の「グリーンブライヤー」。米国での戦いになります。残りの2試合でなんとか好成績を出して、来年のシードを確定させたいところです(現在46位。24位以内がシード確約)。

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