父がガルシアの優勝をアシスト!? 香妻陣一朗のLIVゴルフ通信@ANDALUCIA
◇LIVゴルフリーグ◇アンダルシア◇レアルクラブ・バルデラマ(スペイン)◇7010yd(パー71)
LIVゴルフリーグに今季からシード選手として出場している香妻陣一朗。チームメートから「JINI(ジーニー)」の愛称で呼ばれる彼が、世界のトップ選手が集うLIVの雰囲気や、試合の舞台裏、そして自身が所属するチーム「アイアンヘッズ」の内輪話といった現地情報を届ける。第10戦の地、アンダルシアから発信。
LIV10戦目はスペインの最南端、ジブラルタルにほど近い名門のレアルクラブ・バルデラマで行われました。両親がどこかのタイミングでLIVの試合を観戦したいと言っていたので、今回のスペインに招待しました。両親と姉、妻と長男もいたので大所帯での一週間でした。
父(尚樹さん)はゴルフをするのも見るのも大好き。「知っている選手がいっぱいいるぞ!」とだいぶ鼻息が荒かったですね。特に興奮していたのは、フィル・ミケルソンやヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)といった往年の名選手たち。試合でイアン・ポールター(イングランド)と同組だったことにも、「陣、お前すごいな。ポールターと一緒か」と感動していましたよ。一方で若い選手はあまり知らないみたいで、ブライソン・デシャンボーを見ても、「誰だったかな、あの選手…」という感じでした(笑)
中でも父はセルヒオ・ガルシア(スペイン)の大ファンなんです。前半と後半でプロが交代するプロアマ戦では、ちょうど自分とガルシアが入れ替わりでした。気づけば父は「ビッグファンです」と言ってガルシアの横に行き、ちゃっかりツーショットを撮っていたので笑うしかありません。そのガルシアが今回優勝したので、「オレのおかげかな」なんて冗談を言っていましたよ。
両親は国内だと年に1、2回は観戦に来てくれていて、住んでいる鹿児島から近い宮崎の「ダンロップフェニックス」は必ず来ていました。海外に出るとなかなか見てもらえないですから、こういう機会はうれしいですよね。夜はみんなでスペイン料理を食べて、試合が終わったら、そのままみんなでバルセロナ観光も。サグラダファミリアにも行きましたよ。久しぶりに家族全員での時間を満喫して、少しは親孝行ができたかなって思います。
姉(香妻琴乃)も自分の試合の合間を縫って来てくれました。僕の試合に足を運んだのも5、6年ぶりだったとか。スペインもLIVの試合観戦も初めてで、だいぶ楽しかったみたいで良かったです。
優勝したガルシアにとっては過去に欧州ツアーで3勝するなど相性のいいコースとのことでしたが、自分にとっては非常に難しいコースでした。フェアウェイは狭くて、グリーンの傾斜がキツい。さらに13フィートもスピードが出ていたので、最後までタッチが合わずに終わってしまいました(3日間で通算9オーバー40位)。
次は英国に移動してロンドンでの試合。残り少なくなってきたので、ポイントを稼いで来年の出場権を確実にしていきたいところです。