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石川、ダボを叩いても前向き「良かった」

「あっという間でした」と、この日の30ホールを振り返った石川遼。前日のサスペンデッドの影響で、朝6時50分に16番ホールから再開された第1ラウンドの残り12ホール、そして、すぐに2日目の18ホールを消化した。

「追い込む訳じゃないけど、自分を上手いと思わないで、1ショット1ショット良いスイングをしていこうと考えていたら、あっという間で、スコアも1アンダーで回れました」と振り返った。

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この日最大のピンチは第2ラウンドの14番。「打ち上げのホールだと、ボールの落ちどころを見てしまう癖があって、目線が上がって体が開いてしまう。今日は低い目線で球筋をイメージしたのですが、逆にそれに気を取られて足を使えていない、手だけのスイングになってしまった」というティショットは、右に出て、隣の11番ホールのグリーン脇のラフに落ちた。

木越えを狙ったセカンドショットは、枝に当たり再び11番のラフへ。3打目でようやく14番のフェアウェイに戻したが、4オン2パットのダブルボギーとしてしまう。「それまで積み上げた2アンダーが0になってしまった」と悔やむと同時に、予選のカットラインもちらついたという。

「スコアのことを考えてしまった時点で、それはもう頭から離れないので、スイングのことで頭を一杯にして、スコアを頭から追い出そうとした」という石川。幸い、15番からの残り4ホールにはチャンスのパー5が2つある。「もし18番でダブルボギーなら悔いの残るラウンドになったかもしれないけど、スイングを戻せるチャンスが4ホールあったので良かった」と前向きにとらえ、その言葉通り4ホールで一つスコアを伸ばして2日目を終えた。

通算1アンダーは暫定35位タイ。「明日はスコア的には攻めるゴルフをする日なので、良いスコアで回って、最終日に良い位置からスタートしたい」という石川。予選も通過し、あとは上位を目指すだけとなった石川の攻撃ゴルフが、またギャラリーを沸かしそうだ。

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