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プレーヤーズラウンジ

<プロたちの見事な食べっぷりにもまたそそられる!>

“若大将”の専属キャディをつとめる福田央さんに聞いた話である。「今までいろんな選手を見てきたけれど、勇太ほど食う選手を俺は見たことがない」。池田の旺盛な食欲について、である。デビューと同時に池田のバッグを担ぐようになる前は、当時の世界タイ記録にもなった倉本昌弘の「59」をアシストした経験を持つ福田さん。さらにさかのぼれば、川岸良兼のキャディをつとめた時代もある。デビュー当時には怪童と騒がれた川岸の食欲でさえ「勇太は軽く上回る」と、福田さんは証言した。

スタート時間によっては5時、もっと早くて4時以前に朝食を取らなければいけない日もあるが、どんなに早朝でも某・有名牛丼店で「大盛りを2杯おかわり」(福田さん)しても足りずに、立ち寄ったコンビニエンスストアで食料を買いだめしてコースに乗り込むこともあるという。

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26歳。若さゆえ、と感心したものだがさすが底なし(?!)の胃袋は、ベテラン勢も若大将に負けてはいかなかった。

もはやオフの恒例行事といってもいい、プロゴルファーによる小学校訪問「ゴルフ伝導の旅」でのこと。お昼に給食をごちそうになるのも、もはや定番となったが給食当番さんが、プロに気を遣っておかずやご飯をてんこ盛りにしてくれるのも、今やすっかりお約束。

けっこうな量の給食をあっけなく平らげたばかりか、それからわずか数時間後に帰りは山形の庄内空港で、とんかつカレーの大盛りを注文したのは横尾要だ。

「ええっ、夕食の時間にはまだまだ早いですよ、よく食えますねえ」と驚くこちらを尻目に「いや、スポーツ選手ですから。皆さんとは食う量が違いますから」と平然と言って、「ああ、腹減った」と、これまたあっという間に完食してしまった。

宮里聖志もすごかった。こちらは被災地の小学校への訪問前夜に、宮里の住まいがある仙台市内で打ち合わせを兼ねて会食したときのことだ。宮里ご指定の牛タン店で、1.5人前の牛タン定食を注文したものの全然足りずに、さらに1.5人前を頼んだのだが2皿目がなかなか来ない?!

「プロ、追加した分、遅いですね」と声をかけると、「へっ?!」と聞き返された。
こちらも「へっ?!」と聞き返すと、「いやいやいや・・・・・・」と苦笑した宮里。「あなたが牛タン2キレを一生懸命、消化されている間に僕は完食してます」と言って、満面笑顔のお兄ちゃんの前には確かにその痕跡が。
テーブルの上で、すっかりカラになった皿2枚を指して「秒速です」とニッコリ。こちらは分厚い肉を租借するのに必死で、お兄ちゃんの追加分が来たのにも気付かず、しかもそれを完食したことすら気付かなかったほど、まさに秒速の食べっぷりは圧巻で、痛快であえあった。

そういえば、回転すしを300貫、1皿にして150枚を一度に平らげた佐藤えいちというプロゴルファーもいるっけ・・・・・・。それだからこそ、72ホールを全力で戦いきることも出来るんだ。そんな男たちの見事なまでの食べっぷりを垣間見るにつけても、いっそう開幕が待ち遠しくなってしまった。

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