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プレーヤーズラウンジ

<思いもかけないところで若手の“餌食”になったベテランのS.K.ホ>

海外のツアーで活躍するにはコースコンディションの違いなどゴルフ以外にも、移動手段に宿の手配、文化・習慣の違いに言葉の問題など、さまざまな苦労がしのばれるがそれは、逆に日本にやってきた外国人選手にも言えること。それだけに昨年、一昨年の賞金王が際立つ。2年連続でその座を独占した2人の韓国勢。ベ・サンムンキム・キョンテ。性格やゴルフスタイルは正反対でも、2人には共通点がある。

キムもベも、日本語がとても上手なことだ。それもカタコトではなく、かなり込み入った内容まで理解していて、冗談も日本語で言えるし、しかも来日して1年もたたないうちに、相当のレベルにまで達していた。ちなみにベは英語も上手い。一芸に秀でている者は、他の分野も一流を極めることが出来るとはよく言ったものである。この2人を筆頭に昨季は15人がシード入りを果たして、ますます存在感を増していく韓国勢である。

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もっとも皆が皆、2人のようにはいくとは限らないわけでして。言葉の問題にもやっぱり、選手それぞれに高い壁がある。昨年は初優勝者が4人も誕生したり顕著な活躍も、そのたびにひと悶着したのが表彰式の優勝スピーチやインタビュー。受け入れるツアー側もそれを見越して大会ごとに通訳を用意しておかなければいけないのもあるのだが、そうはいかない週もある。

女子ツアーでは選手自ら通訳を帯同するようにという決まり事があるようだが、男子にはまだ規定がなく、いざというとき右往左往することになる。昨シーズン序盤にその“被害”を被ったのがベテランのS.K.ホだった。シード9年目の39歳が若手選手の“餌食”になった。まだ上手に日本語が話せない新人たちは、報道陣に囲まれると決まって彼の姿を探す。

こともあろうか大先輩に、通訳をしてもらおうという魂胆だ。選手が選手の通訳をする、というパターンは今までにもいくつか例があり、たとえばタイのプラヤド・マークセンが年間3勝を上げた2008年は、塚田好宣が大活躍した。タイを愛してやまない彼は、タイ語にも精通しており、マークセンの申し出にも喜んで応じてくれたものだ。

同じくSKも快く引き受けていたのだが、それでも韓国勢が毎週のように活躍した昨年は、あまりにそういうことが立て続くものだからシーズン終盤にはついに・・・・・・。「こういう時だけ俺に甘えてくるんじゃない!!」。雷を落とされたのは、チョ・ミンギュ。2007年の初来日から4年目を迎えた23歳も昨年、関西オープンで初優勝を挙げて“韓流ブーム”の波に乗った。トッププレーヤーの仲間入りをしたからには、そろそろ会見も自力でやってみろ、との先輩からの愛のムチ。

しかし、それもあまり効き目はなかった?! 「へへへ」と照れ笑いで両手を合わせて「そんなことおっしゃらずに先輩、お願いしますよ~」。ついその笑顔にほだされて結局、通訳するハメになったSKはやっぱりいいヒト。そしてチョはおねだり上手。そんなちゃっかりさも海外で活躍する秘訣かも!?

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