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プレーヤーズラウンジ

<世界へはばたけ、サムライたち!!>

3月22日にジャカルタ郊外で開幕する「インドネシアオープン」が、ジャパンゴルフツアーとワンアジアツアーの共催競技に決まった。“ワンアジア”とは中国ゴルフ協会と韓国、豪州のツアーを中心に2009年に発足。以来、年々着実に試合数を増やして、勢力を広げつつある新興ツアーだ。

歴史と伝統を誇る既存の“アジアンツアー”との確執も囁かれてきたが、そんな政治的背景などどこ吹く風で、稼ぎ場があるならどこへでも行くと、積極的に足を伸ばす選手も増えてきた。ゴルフツアーも世論と足並みを揃えてグローバル化が叫ばれるようになって久しいが、以前は海外というと、決まって「米ツアー」という風潮があった。しかしいまはそのアメリカでさえ、アジア市場に注目していると聞く。ツアーの垣根も国境も、軽々と飛び越えていくたくましさがよりいっそう求められる時代に突入して選手たちのほうも、誰もが「夢はアメリカ」と言うばかりではなくなってきた。

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その拍車をかけたのが、平塚哲二の存在だ。平塚がアジアンツアーに足を向けたのは、2009年。翌年には一気に3勝。そして昨季は、日本で2年ぶりの通算6勝目を飾った「アジアパシフィック パナソニックオープン」も、やっぱりアジアンツアーとの共催であったことが、なにやら因縁めいている。

それまでは「アジアはオフの調整のために」とか、あるいは「日本のQTに失敗したから行く」といった前提が、まず選手たちの中にはあった。たとえ掛け持ち参戦で、両ツアーのシード権の獲得を目標に掲げる選手はいても、やはり主戦場は日本であり、まさか平塚のように、両ツアーでの賞金王獲りにさえ手が届こうか、というほどの選手はいなかった。

残念ながら、昨季のアジアは土壇場でフィリピンのジュビック・パグンサンに大差をつけられ、ランク2位に終わった平塚だが「向こうには負けたくないやつが、いっぱいいる」と、今季はリベンジをかけて、ますますその闘志に火がついている。

そんな平塚の武勇伝に感化された若手のひとりが池田勇太である。平塚が、すでに不惑の年を迎えていることにも触れて、「大先輩で、僕のほうがずっと若いのに、若い自分のほうがそういうことをしてない。その年齢で今も何カ国も股にかけて、日本選手の存在感を海外で見せつけているところがすごい」と、その男気に惚れ込んだ池田は「俺も」と、今年はさっそく先週はアジアンツアーの開幕戦「ミャンマーオープン」にエントリーしていた。

平塚をお手本に、国やツアーを問わずに世界に出て行こうとする選手がこれからいっそう増えていくことだろう。先に紹介した日本とワンアジアツアー共催の「インドネシアオープン」は、賞金ランキングへの加算こそないが、ワールドランキングのポイントには反映される。

海外進出の道筋に、またひとつ選択肢が増えた。これからは、アジアルートを辿って雑草のように逞しく、メジャー出場を果たす日本勢が増えていくかもしれない。今もどこかの国のどこかのツアーで夢見るサムライたちが、栄光をかけて奮闘しているかと思うとワクワクしてくる。

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