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<初Vの鍵は“素振り”と言い切るゴルフ界の漫才コンビとは?!>

2011/01/28 16:06

いずれもすらりと180センチを越える長身のこの2人。ほかにもいくつかの共通点がある。ひとつは名前だ。右が3年連続4度目のシード権を獲得した河井博大。左が今季、初シードの岡茂洋雄。2人とも少々、難解だが下は「ひろお」と読む。岡茂は名字も難しくて「おかも」。出身地が広島、というのも同じだ。

河井が39歳。岡茂は42歳。3つ差あるが、古くから馴染みの2人の間に壁はない。写真の場所は、昨年12月のジャパンゴルフツアー表彰式。華やかな場所で、2人とも軽妙な広島弁を操り、独自の世界を作っていた。

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岡茂のボケに、河井が鋭い突っ込みを入れる。その逆のパターンもある。いわば“Wボケ&W突っ込み”。しいて例えるならば、昨年のM-1グランプリを制した「笑い飯」といったところか。
2人ともグラス片手に、いい調子。酔いに任せて岡茂が絡み出す。
「オマエみたいな田舎もんがこ~んなところでスーツ着て気取っとっても似合わんぞぉ」と、言われた河井も後輩ながら負けてはおらず「何を、オマエこそ広島の田舎もんがぁ。オマエにワインはもったいないわあ」と、もはやどっちもどっちの痴話げんかを延々と繰り広げていた。

口は悪いが、試合会場ではいつも肩を並べ、固いキズナで結ばれている2人。長年の練習仲間の共通の趣味は「素振り」だ。特に河井は「永遠に素振りをしていたい」というほどの懲りようで、暇さえあればお決まりの4番アイアンをブンブン振り回している。

もともと、あれこれ悩んでドツボにハマるたち。「スイングプレーンがどうだとか、テイクバックの位置はこうだとか。そっち方面を考え出すと、僕はたいてい、余計にダメになってしまうんです」。だから、悩んだときこそ、無心に振り続ける。「素振りなら、理想の形でスイングしやすい。長く続けるほど、良いイメージしか入って来なくなるんです」と、河井はその効果を挙げる。

それに共感した岡茂が「素振り仲間」に加わったのは昨年だ。転戦中も就寝前に、いい歳をした大男が2人、ホテルの駐車場で黙々とクラブを振り続ける姿は一種、異様な光景だった。実際「通りがかりの人から変な目で見られている」と自覚しながらも、2人はめげなかった。岡茂のプロ14年目の初シード入りも、そのたまものだ。一度は、ゴルフメーカーでサラリーマン生活を送りながら、一念発起。98年のプロ転向後は、手首の難病に苦しむなど、重ねに重ねた苦労もようやく報われた。新シーズンを目前に、「今年もブンブン振り続けますよ」と、仲良く声を揃えた2人。「今年も僕ら“Wひろお”の基本は素振りです。素振りで初優勝を狙います!!」。果たしてその成果やいかに。2011年はぜひ、このアラフォー2人組にもご注目を……。

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