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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの名コンビ<佐藤信人>

2005/08/08 09:00

2週前のアイフルカップ初日。スタートするなり、同じ組の尾崎直道が、佐藤とキャディの小畑さんに、満面で笑顔で話しかけてきた。「俺、今日は何が嬉しいって、またこの2人のペアが見られたことが、すげえ嬉しいんだよ~!」。一瞬、何のことを言われたのか分からなかった佐藤は、目が点に。「え・・・??」。「いやね、ロッカールームで噂になってたの。佐藤君と小畑君はヨーロッパで殴り合いのケンカをして分かれたってね」。

佐藤と小畑さんがタッグを組んで、もう7年以上になる。このコンビで次々と勝ち星を挙げて、国内通算9勝。ファンにもすっかり定着していたこの2人が今年に入ってペアを解消したときは関係者の間でも、ちょっとした話題になったものだ。その原因について、本人たちの知らないところで勝手な憶測が流れてしまい、いつのまにか尾ひれがついて、最後には冒頭で直道が言ったような、ストーリーが作り上げられてしまったようなのだ。2人は笑って否定した。

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ことの真相はそんな過激なものではなく、そもそも小畑さんが英語が話せないことが始まりだった。国内では小畑さんが引き受けていた雑用も、海外では英語が堪能な佐藤に頼らざるを得なくなる。支えなければならない立場が逆転してしまうことが、小畑さんには忍びなかった。

また小畑さん自身の私生活にも限界があった。はじめは見るものすべて新鮮な海外生活も、慣れてくると苦痛でしかなくなっていったのだ。「僕はすごい“テレビっ子”なんですけど、テレビを見ても言葉が分からないからストレスがたまる一方で・・・」。ついに欧州ツアー2年目を迎えた今年、思い切って佐藤に思いを打ち明けて、今シーズンは小畑さんだけ日本に残ることになったのだった。

信頼するエースキャデイの申し出に戸惑いながらも、「また日本に帰ったらよろしく」と、佐藤は快く承諾して、ひとまず別々の道を歩きだした2人。だが小畑さんが、国内の男女ツアーで“新しいボス”を探しだしたころ、佐藤も急遽、欧州撤退を決めて帰国した。6月のJCB仙台で国内復帰を果たしたが、そのときにはすでに小畑さんは、韓国のJ.K.モーや、女子プロの福嶋晃子選手のバッグを担ぐことが決まっていた。

そのため当面は、佐藤はハウスキャディを使いながら小畑さんの手が空くのを待って、ようやくコンビ復帰が実現したのが7月のセガサミーカップと、翌週のアイフルカップだった。ちょうどそのころから佐藤の調子が上昇モードに入ったこともあるが、距離やアイアンの番手を知り尽くしている小畑さんがそばにいることで佐藤も「安心してプレーできる」と、コンビを復活するなり立て続けにまずまずの順位を残した。選手とキャディ、その関係の重要性を改めて知らしめることとなったのだった。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<アイフルカップゴルフトーナメント ルーリングシート>

最終日、4番ホール(パー5)グリーン上で競技委員要請があった。プレーヤーがグリーン上でマークをして球を拾い上げたら球に小さな石が食い込んでおり、爪で取ろうとしても取れず石の表面が少し出ている状態であった。

競技委員の裁定は、球の転がりに影響があり規則5-3「プレーに適さない球」として球の交換を認めた。

読者の皆さん、今回の様なケースは非常に珍しく、規則では掻き傷やこすり傷があるとか、ペイントが剥がれたなどの理由では別の球に取り替えることは出来ませんので留意を!

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