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「命に勝るものはない」石川遼は開催強行に複雑

◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権 事前(4日)◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇7212yd(パー70/71)

「日本プロゴルフ選手権」を主催する日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は4日(木)、順延となった第1ラウンドが行われる5日(金)からの構想を語った。

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同日と6日(土)に18ホールずつ、予選ラウンドの36ホールを行い、60位タイまでが進出する決勝ラウンドの36ホールを7日(日)に完遂する構えだ。18ホールを終えた時点でさらに35位タイより下位をカットする、セカンドカットを行う可能性も示した。

会場のある鹿児島県指宿市で避難勧告が解除されたのは、この日の午後4時だった。「こんな状況で試合を開催するのかというご批判があることも理解しています」とし、試合を安全に開催するために「考えられることはすべて考えてやっている」と様々な準備を行っていることを強調した。

一方で「批判と同時に期待もされている。指宿市長からもぜひやってほしいという言葉をいただいているし、開催コースも長い間準備をしてきた。地元で見に来たいと言ってくれている人たちもいる。そのことを考えると、我々としてはやめるという判断は今のところない」と開催に踏み切る思いを述べた。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)の選手会長を務める石川遼は「やっぱり命に勝るものはない」との思いから、「今回に関しては(主催が)PGAさんなので、倉本さんに選手会がどう思うかではなく、一個人としての思いは伝えた」という。

「選手の中からも不安の声は上がっている。行政からは避難勧告が出ている状態でやるのはどうなのかな、と個人的には思ったので」と語った。勧告が解かれる前に「雨が止んでも土砂災害の可能性もあるし、避難勧告が出ている以上は選手としてはやれないんじゃないか」と、開催には消極的な意見を伝えたと明かした。

一方で「PGAができるという判断を下せば選手はやるでしょうし、中にはやってほしいという地元の方がいるのも分かる。やりたいねという思いは選手のみんなもあると思いますし、僕だってあるんです。鹿児島でツアーが長らく行われていなかったわけですから」と複雑な心中を吐露した。

「土砂災害が起きる可能性があるから避難してくれという地域で、試合をやるというのは今までになかったような事態なので、今週しかないという気持ちも分かりますけど、延期できないかとか、選手にできることがあればやりたい。でも、これは出場する140人の一部の声なので、どれくらいの選手が思っているかは分からないです」と言葉を選びながら話した。(鹿児島県指宿市/柴田雄平)

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