2019年 日本ツアー選手権森ビル杯

チャン・キムが大会コース記録「62」 弾みをつけて「全米OP」へ

2019/06/10 16:36
大会コース記録を更新する「62」をマークしたチャン・キム

◇国内メジャー◇日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(9日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)

通算1アンダーの21位からスタートしたチャン・キム(米国)が1イーグル9バーディ、2ボギーの「62」とし、2003年の伊澤利光らが保持していた大会コースレコード「63」を1打更新した。通算10アンダーの3位にジャンプアップし、前週の「ミズノオープン」(2位)から2試合連続でトップ3入りした。

前半6番までに6つ伸ばし、11打差からの大逆転を予感させるほどの猛チャージ。最終的には優勝した堀川未来夢に5ストローク届かなかったが、「すべてが上手くいかないと残せない数字。ゴルフの内容としては素晴らしいもので、文句の付けようがない」と充実感が心を占めた。

開幕前日の5日(水)には、全米ゴルフ協会から待ちに待った朗報も届いた。2週前に参加した「全米オープン」の日本予選会(三重県/桑名CC)では、最後の3人目の通過者を決めるプレーオフで堀川に敗退。惜しくも出場権は得られなかったが、欠員が出たことで補欠の1番目にいたキムの元へ資格が降りてきた。

「全米オープンでも、この感じを継続していきたい。またミクムと戦うことを楽しみにしているよ」と話し、10日(月)に渡米し、会場であるカリフォルニア州のペブルビーチGLへと向かう。背中痛によるツアー離脱から約1年ぶりに復帰した今季序盤は筋力の衰えを訴えていたが、平均ドライビングディスタンスは318.19ydを記録するなど自慢の飛距離は完全復活している。万全の状態で2年ぶり2回目の大舞台に臨む。(茨城県笠間市/塚田達也)

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