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練習グリーンに再び吉報 市原弘大の恩返しと野望

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(18日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

初勝利のシーンがフラッシュバックしたようだった。市原弘大はまたしても、練習グリーンで優勝の知らせを受けた。5打差の8位から「63」をマークし、通算15アンダーでホールアウトした直後、最終組の堀川未来夢が最終18番(パー5)でボギーをたたき、6月の「日本ツアー選手権森ビル杯」と同様に、クラブハウスリーダーからツアー通算2勝目を手にした。

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穏やかなコンディションで市原にスイッチが入ったのは折り返しの前後。9番で残り151yd、8Iでの第2打をカップインさせてイーグルを決めると、続く10番でバーディ。5Iでの第2打がピンそば50㎝について勢いが出た。

18番では残り105ydの3打目をAWで1mにピタリ。スピンと奥からの傾斜を利用しチャンスを作ってバーディ締め。「緊張感の中で、3打目で良いショットが打てた。パターもしっかり入れられた。結果がどうあれ、それができたことがうれしかった。きょうはベストなプレーができた」。負ければ相手を褒めるしかない。やるべきことはやった。充実感に満ちたままプレーオフを待っていたところに勝利が転がり込んだ。

夏場に「全英オープン」、「WGCブリヂストン招待」に出場してから思うようなプレーができなかった。前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では初日に最下位に沈み、「リセットしてもう一回、基本的なこと、目の前のことをやっていこうと思った」という。

今週、タッグを組んだニュージーランド人キャディのジョシュア・カーマイケルさんは3月に、同じ宮崎での女子ツアー「アクサレディス」でフェービー・ヤオ(台湾)の優勝をアシスト。土地との縁はそれだけではない。市原が今季契約するウエアブランド「P’MAS」は、県内で“ご当地Tシャツ”を制作販売している。昨年末にシード落ちした自分をサポートしてくれるスポンサー。「一年前はこの試合に出場することすらできなかった。難しいと思っていましたけど、少しでも恩返しができたかなと思います」と日々の感謝を結果で表した。

36歳にして初勝利を挙げた苦労人は来季の出場権を目指して、アジアンツアーの予選会に出場するつもり。いずれは世界へ羽ばたきたい思いがある。かつて一緒に海外転戦をした川村昌弘が今週、スペインで欧州ツアーの最終予選会を通過。「彼の活躍はすごく刺激になりました。場所は変わるでしょうけど、お互い切磋琢磨していきたい」という。

表彰式で前年王者のブルックス・ケプカに優勝ジャケットを羽織らせてもらった。「世界ランキング1位の選手からかけてもらうのはありがたいこと。うれしかった」と素直に喜んだが、「でも、僕も選手である以上、ああいうところに近づいていけるように頑張りたい」と口を結んだ。「35歳を過ぎてアレですけど、これからもメジャーを目指して、結果を出せるようにしたい」。ツアー屈指の“いいひと”は物腰が柔らかいだけではない。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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