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飛距離に葛藤した時期も 初優勝の大砲・額賀辰徳

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262 yd(パー70)

プロ13年目で迎えたツアー初優勝の瞬間は、意外なほどあっけなかった。首位と3打差から出た額賀辰徳は最終組の2組前で5バーディ、2ボギーの「67」としてホールアウト。最終組の秋吉翔太がスコアを落とし、優勝はアテスト小屋の中で決まった。

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54ホールに短縮されて賞金は75%に減額されたが、初優勝の意味は変わらない。「モヤモヤが全部なくなった感じ」と額賀は言う。過去4度、年間の平均飛距離1位に輝いた逸材だが、「飛距離がむしろ足を引っ張っているんじゃないか」と悩んだ時期もあったという。

「賞金ランキングを見ると、飛ばし屋が上位にいない。自分が下手なだけなのに、飛ばし屋はゴルフが難しいんじゃないか」と現実逃避したこともある。「大げさにいうと、優勝やそういうステージに上がっていけないのかなという葛藤があった」と、初優勝に至る道程の苦しさを打ち明けた。

火曜日の練習ラウンドは、松山英樹と一緒に回った。「内容は企業秘密です」と笑ったが、ラウンド中はスイングについて相談し、松山を見て自身の取り組みが間違っていないという自信を深めた。「1Wもバチンと打っていけるホールが増えた。(コース改修に携わった)英樹にも感謝しないといけないですね」と微笑んだ。

2015年の「ダンロップフェニックス」では、決勝ラウンド2日間を優勝した宮里優作とともに回った。優勝争いで崩れ、兄貴分と慕う先輩から「辰は呼吸が浅い。深呼吸した方がいい」と指摘された。練習場ではできることが、試合だとできなくなる。今週、練習場でメンタルを考えると「適当」という言葉が浮かんだ。“その場、その場に適したことをやる”という意識を持って、御殿場に臨んだ。

序盤の3番(パー5)で、30ydのアプローチを沈めてイーグルとした。この日、難度1位となった6番は5Iで右3mにつけて、ただ一人バーディを奪取。300ydに設定された15番(パー4)は3Wで1オンに成功した。「一回、ハーフターンくらいでリーダーボードを見ちゃったけど、それくらい」と、周囲を気にせず18ホールを回り切った。

はじける感情や、あふれる涙もない表彰式。「なんなんですかね。きょうは肝が据わりました」(静岡県御殿場市/今岡涼太)

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2018年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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