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10年前にプロ初優勝 石川遼は調子を上げて思い出の大会へ

◇国内男子◇マイナビABC選手権 事前情報(24日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

2008年にプロ転向後のツアー初優勝を飾ってから丸10年。前週の「ブリヂストンオープン」を4位で終えた石川遼が、調子を上げて思い入れの深い大会に乗り込んだ。

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前週は今季初めて4日間すべて60台を並べ、6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来となるトップ5フィニッシュ。上向きの状態は、スイングに対する思考もシンプルにさせる。「ドライバーもアイアンも、今のスイングアークがぶれないことを意識して、取り組んでいることの精度を高めていく。コースが変わるだけで、取り組んでいることは変わりません」と心構えを語った。

「あとは、風の読みやグリーンのタッチで変わる要素」。そのグリーンは例年、ツアーでも屈指のスピードに仕上げられる。「本当にきれいな状態に仕上がっている。朝はメチャクチャ速くなると思う」と話し、スタート直後の時間帯のプレーに注意を払う(初日は午前9時10分にアウト8組目でスタート)。例年より長く伸びたラフも、警戒すべきポイントだ。

マイナビのイメージキャラクターを2009年から務めており、ホスト大会でもある。この日のプロアマ戦では中川信行・同社社長と同組でプレー。期待と重責を背負いながらの4日間となる。日本ツアーに復帰して5年ぶりの出場となった昨年大会は、65位タイで予選落ちしており、1年前の雪辱を晴らしたい思いも強い。

20位で終えた「日本オープン」後に漏らした「優勝したいです」という言葉。今週はその思いを果たす格好の舞台となるが、「(その気持ちは)まだないですね。期待と不安が入り混じるような試合前の状態は、いつになっても変わらない」。心を波立てず、静かに初日のティオフを待つ。(兵庫県加東市/塚田達也)

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