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充実の優勝争い 石川遼「欲をかかず」マネジメントに集中

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 3日目(20日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

石川遼は4バーディ、2ボギーの「69」で回り通算9アンダーの5位につけた。過去トップ10入りのない大会で「いまはマネジメントに集中している」。自身の現状を冷静に分析しつつ、2016年「RIZAP KBCオーガスタ」以来になるツアー通算15勝目へ、3打差を追う。

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前半8番(パー3)では、先に同組のハン・ジュンゴン(韓国)が左サイドのピンに絡めた。右に出してドローボールを放つという石川のイメージは「それを見て」揺らいだ。「思ったよりも左に出してしまった」とグリーンをオーバーさせ、ボギーを喫した。「自分で決めたことができなかった」。この日唯一自身のマネジメントを悔いた。

ただ続く9番(パー5)では、2打目に「左からフェードをかけて」と3Iを握り2オンのバーディ。バウンスバックし、「ここから最終ホールまで(マネジメントは)うまくできた」と胸を張った。後半は3ホールでパーオンを逃したもののボギーなし。小技もさえ、優勝戦線に残った。

今大会の過去最高は08年の12位。ショットの正確性を問われるコースは苦手意識があるが、「マネジメントに集中できているのは、ある程度ショットがコントロールされているということだと思う」と充実感を示す。今季序盤は真っ直ぐ放つショットの弾道にすら不満があった。「ストレートショットもキレイに打てなかった」。夏場に手ごたえを感じ、「徐々にフェードやフォローが出来るようになってきた」と振り返る。1Wに好感触を示せたのは、2戦前の9月「トップ杯東海クラシック」からだ。

「望んだようなシーズンの進み方ではなかったけど、自分の手ごたえにスコアや順位がやっとついてきてくれた」と前を向く。27歳34日で迎えるあす、優勝すると中嶋常幸の記録(28歳333日)を抜き、最年少での15勝目になる。「いきなり2歩進むことはないと思う。欲をかかずに同じことをやるだけ。自分は出来ると信じてやっていくだけかな」と穏やかに最終日を見据えた。(千葉市緑区/林洋平)

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