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「いつも自分との戦い」完璧主義者・岩田寛が単独首位

◇国内男子&アジアンツアー共催◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 2日目(21日)◇武蔵カントリークラブ・笹井コース(埼玉)◇7060yd(パー71)

岩田寛が3バーディ、1ボギーの「69」で回って通算8アンダー。昨年「フジサンケイクラシック」第2ラウンド以来の単独首位に立った。

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完璧主義者ゆえに苦しむことは多い。岩田は気持ちの切り替えが「人一倍下手」という。ミスに苛立つことも多い。ただこの日はボギーとした前半14番の後に3連続バーディと巻き返した。「最近はミスが出ると止まらなくなる感じだったけど、きょうはわけのわからないミスではなかった。自然と引きずらなかった。そこは今までと違う」。

賞金ランキングは91位。練習場でもショットの状態に気持ちを落とすことが多い。先輩プロたちから「そんなに悪くない」と励まされても、「その人たちは、たまたま僕が良い球を打ったときに見ているんですよ」と信じ切れずにいる。現在のスイングの完成度を問われると「わからない。完成…、完成はないと思う」と言った。「自分で自分をコントロールできないので難しいです。いつも自分との戦いです」。

ネガティブなエピソードも出る岩田だが、笑いもよく起きる。予選は13歳のアマチュア・馬乗文(マ・ジョウブン/中国)と同組だった。偶然、練習ラウンドをともにし「13歳なのでカワイイなと思って見ていました」とポツリとつぶやくように話す。その後、ナイスショットと声をかけても返答がなかったと明かし、「たぶん、互いに人見知りなんで」と笑いを誘った。

2015年に米ツアーへの挑戦権を手にし、昨年出場権を失った。欧州ツアーとの連携を深めるアジアンツアーとの共同主管競技である今週に優勝すると再び世界への扉が開く。意識はするか、と聞かれ「する」と即答し、「んー、するけど、まだ終わってないので。賞金ランクも。一つ一つやるしかないから。準備するしかないので」とゆっくりと続けた。雨脚の強まった午後組がプレーを続ける中、一人練習グリーンで球を転がした。(埼玉県狭山市/林洋平)

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