文武両道のハードな日々 米国在住の19歳がベストアマ
2018/07/08 19:49
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(8日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
6人が出場したアマチュア勢でベストアマに輝いたのは、米国・南カリフォルニア大1年の大西魁斗(おおにし・かいと)。22位から出た最終日を「70」でプレーして通算4アンダーの18位とし、日本ツアーデビュー戦を「大満足です」と振り返った。
父の仕事のため9歳で渡った米国で本格的にゴルフを始め、13歳から5年間を若きスポーツエリートたちが集まるIMGアカデミーで腕を磨いた。その後、南カリフォルニア大に進学し、現在はレギュラーメンバーとして多くの競技に出場している。今回は夏休みを利用し、丸山茂樹の長男で友人の奨王(しょうおう)とともに初めてプロツアーに出場した。
「勉強とゴルフを両立したい」と文武両道を志す19歳は、「手を抜くと卒業できなくなる」という学業にも奮闘中だ。ゴルフ部のレギュラー選手でも学業面での優遇はなく、「ほかの学生と同じことを求められるので、つらいです」と本音をこぼす。平日は午前7時前からコースで合同練習をこなし、正午から午後6時まで講義に出席。宿舎に戻って課題に取り組むハードなスケジュールをこなしている。
卒業後は米国PGAツアーでプレーすることを目標とする一方、「人生の半分をアメリカにいたので、まずは日本に戻って2、3年はプレーしたい」との考えも示す。実現すれば、米国の名門大で腕を磨いた“逆輸入プロ”として注目を集めそうだ。(北海道千歳市/塚田達也)