2018年 日本ツアー選手権森ビル杯

木下稜介が感嘆した“遼キャディ”の仕事ぶり

2018/05/31 19:30
初めてプロキャディに担いでもらった木下稜介は10位発進

◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 初日(31日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)

プロデビューは2014年。だが、まだ賞金シードに入ったことがない木下稜介にとって、今週は初めてプロキャディにバッグを担いでもらう大会となった。初日を5バーディ、2ボギーの3アンダー「71」、10位で終えると、「自分で考えることが少なく、回りやすいように声をかけてもらった」と、真っ先に佐藤賢和キャディへの感謝の言葉が口をついた。

石川遼の専属キャディである佐藤氏だが、先週と今週は一時お休み中。そこで、青山充コーチのつてを頼りに、今週限定で依頼することになったという。「迷っているラインをはっきり言ってもらえたり、風も全部聞いたら、全部合っていました」と感嘆した。

その仕事はコース内にとどまらない。この日は午前7時14分のスタートだったが、験担ぎに近くの神社に寄ってからコースに行こうということになった。地図で検索して見つけたのはコース名と同じ宍戸神社。朝5時過ぎに向かったが、あまりにローカルな神社だったらしく、参道や階段のいたるところにクモの巣が張られていた。そのクモの巣を払ってくれたのも佐藤キャディ。二人で賽銭を置いてきて、初日のスタートを迎えた。

今年の「パナソニックオープン」では、初日に3位スタートを切ったが、終わってみれば23位。「初日が良くても、決勝ラウンドに入ると崩れてしまう。原因はショートゲームの甘さだと思う」と、初優勝への階段はまだ途上。プロキャディの力を借りて、一段でも上の世界へ到達したい。(茨城県笠間市/今岡涼太)

2018年 日本ツアー選手権森ビル杯