2018年 ミズノオープン

「この風は日常です」沖縄出身・嘉数光倫がベストスコアで首位浮上

2018/05/25 20:13
沖縄出身の嘉数光倫がこの日ベストの「68」で首位浮上

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(25日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8007yd(パー72)

鹿島灘に向けて吹き抜けた南西の強風が、平均スコアを初日の「73.8」から「75.2」へと大きく引き下げた大会2日目。沖縄出身の28歳、嘉数光倫(かかず・てるみち)はこの日のベストとなる「68」をマークして、通算4アンダーの首位タイに浮上。「きょうくらいの風は、沖縄では日常です」と日焼けした顔に白い歯を見せて笑った。

練習ラウンドから風の重たさを感じていた。「沖縄で生活していると、何をするにしても風を意識するんです。朝、玄関のドアを開けるときに持っていかれないようにとか、ちょっと小物を置いていても飛ばされないようにとか」。もちろん、ゴルフをする上でも風でのプレーには慣れている。「パンチショットというかスリークォーターショット、大振りしないアイアンショットを多用しました」と、スピンを抑えたショットで風の影響を最小限に食い止めた。

スタートホールの1番から「145ydをPWでコントロールショット」し、2mへつけてバーディ発進。続く2番もチップインバーディで流れに乗った。「風に対応する力はあるだろうと思ってポジティブにラウンドして、それが良い結果につながりました」と、その後も計6つのバーディ(2ボギー)を積み重ねた。

5月2日に行われた今大会の予選会も「68」でトップ通過。コースとの相性は「抜群です。よく分からないけど、なんかスコアが出ます」と笑う。「沖縄出身なのであまりきれいなグリーンには慣れていないけど、ここの(きれいな)グリーンは練習から入る確率が高いなと感じていました」と、グリーン上にも自信を見せた。

今季のQTランクは40位で、出場試合は下部AbemaTVツアーが中心。「でも、4分の1しか(予選を)通っていないし、レギュラーで予選を通ったのも2試合ぶり。ちょっと落ち込み気味だったので、まず予選通過できたことに自信、手応えを感じています」と足元を見つめている。

首位で迎える週末は、上位4人に入れば海外メジャー「全英オープン」の出場権も手に入る。「まだ意識はしないけど、(全英は)大きな目標の1つではあります」と控え目だが、チャンスはみんなに平等だ。(茨城県鉾田市/今岡涼太)

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