2018年 ミズノオープン

“シンプル”がキーワード 石川遼は全英出場にも意欲

2018/05/23 18:52
プロアマ戦の終了後、R&Aのクライブ・ブラウン氏(左)と話す石川遼

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前情報(23日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8007yd(パー72)

「ミズノオープン」は、ツアー史上最長となる8000yd超えのモンスターコースが舞台。昼過ぎから小雨がぱらつくコンディションの中、開幕前日のプロアマ戦でも7829ydという総ヤーデージで行われた。

多くの選手が距離に対する不安や不満を口にするが、石川遼の第一声は「素晴らしいセッティングですね」というもの。今大会は7月の海外メジャー「全英オープン」(スコットランド・カーヌスティ)の予選会も兼ねており、「こういうコースで選ばれたら価値がある。出場したい気持ちは強いし、出られるなら最高。そこまでは長い道のりなので1日、1日やっていきたい」と、出場権利が得られる上位4位以内も視野に入れての戦いとなる。

前週の「関西オープン」最終日、そして翌日に行われた「全米オープン」予選の36ホールで、課題としていた1Wショットは「だいぶクリアになってきた」という。「先週は頭がパンクしそうになったけど、いまは自分の中心からクラブヘッドまでの円軌道の再現性を高めることを大切にしている」とポイントは絞れている。「ようやくスタートラインに立てた感じ」と、爽やかな表情をみせた。

コースはフラットで広大。だが、フェアウェイ脇のラフは深く、入れればパーオンは厳しくなる。ティショットへの負担は大きいが「真っ直ぐいかなければ仕方がないので、シンプルにその日のベストを尽くしたい。シンプルにやることでできた余白にフィーリングを注ぎ込みたい」。技術的なことだけでなく、イメージや本能でプレーすることも今週の目標だ。

この日、プロアマを同組で回ったR&Aのクライブ・ブラウン氏に「『カーヌスティで会おう』って言われました」と笑った石川。米ツアーを一緒に戦ったこともあるサイモン・クラーク氏が約2年半ぶりにバッグを担ぐことも、流れを変えるきっかけにしたいところだ。(茨城県鉾田市/今岡涼太)

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