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1W抜くプラン撤回 石川遼は復調の兆しに「入れて良かった」

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 2日目(18日)◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7124yd(パー72)

絶望した初日から、一筋の光明を見出して決勝ラウンドへ。87位でスタートした石川遼は5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」と1つ伸ばし、カットライン上の通算1オーバー60位タイで辛くも予選を突破。課題とする1Wショットに復調のヒントをつかみ、週末の戦いに挑む。

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「きのう終わった時点で、きょうドライバーを入れる気がなかった。一度ドライバーを手放して、13本でもいいと思っていた」。心を痛めていた1Wの不調だが、「一晩寝たら、またやってみたい気持ちになった」と心機一転。前向きな気持ちでバッグに収め、2日目をティオフした。

それでも、1Wは左への曲がりが目立ち、スコアメークに苦しむ展開。前半15番(パー5)では、2打目が左サイドのカート道に2回跳ね、グリーン奥に消えてOBになる不運もあった。後半4番のボギーで通算3オーバーまで後退し、「正直、厳しかった」と心が折れかける中で迎えた5番(パー5)のティグラウンド。「打ってもまっすぐ飛ぶ気がしなかったので、思い切り振ってやろうとフルスイングした」という1打が、久しぶりの手ごたえを生んだ。

「思い切り振ったのに、結果バランスが良かった。自分からバランス良く振ろうとしてもダメなんだな、と収穫になりました」。打ち下ろしだが、330ydのビッグドライブでフェアウェイに運ぶと、2オン2パットのバーディを奪う。6番の1Wショットも好感触。そして、8番(パー3)で6mのバーディパットをねじこみカットラインに滑り込んだ。

「5番からは良いゴルフができた。きのう終わった段階で絶望しかなかったけど、ドライバーをキャディバッグに入れて良かったです」。開き直りで放ったフルスイングから生まれた復調へのヒント。優勝争いからは遠い位置にいるが、石川にとって大きな意味を持つ週末になる。(兵庫県小野市/塚田達也)

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