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ナイスショットがOBの不運も…石川遼1Wの迷い続く

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(17日)◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7124yd(パー72)

1Wへの不信をいっそう募らせる滑り出しになった。9年ぶりの大会出場となった石川遼は3バーディ、5ボギーの「74」とし、2オーバーの87位タイ。「後半はドライバーがぜんぜんダメになった」というバックナインで3ボギーを叩き、首位から7打差と出遅れた。

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「言葉にするなら、ドライバーだけフェースがどこを向いているのか分からない状態。やりたいことが本当にできない。できても続かない感じです」と、苦しい胸中を明かした石川。

その迷いが顕著に現れたのが、後半13番の1Wショット。「狙ったところよりも100ydくらい右に行った。自分史上、最大に曲がったかもしれない」という1打目は、隣接する15番との間に広がる林の中へ。2打目をグリーン近くまで寄せてパーでしのいだが、自身も目を疑う1打だった。

ティショットに関して、この日は不運にも見舞われた。前半は1Wを5回使用して3ホールでフェアウェイキープし「最初は本当にいい内容だった」という。5番(パー5)の1打目も「真ん中にいった」とナイスショットを確信したが、フェアウェイ内に立つ木を直撃して左に跳ね、OBゾーンに転がり落ちてボギーとした。

フェアウェイをとらえても、フォロースイングに違和感が残ることが不安を増長させる。「シャフトというか、腕、手のねじれがハンパない。たぶん、ものすごいことがダウンスイングで起こっていて、その辻つま合わせがフォローに出ているんだと思う」。

「なおるんだったら、何年かかってもいい。これだけ、やろうとしていることができないのは初めてです」。石川の言葉に、悩みの深さがうかがえた。(兵庫県小野市/塚田達也)

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