2018年 東建ホームメイトカップ

旅人ゴルファー川村昌弘 “氷河期”脱出に自信

2018/04/13 08:08
川村昌弘は今季国内初戦で、かつてジーブ・ミルカ・シンとコンビを組んだ藤室一平さんをキャディに起用している

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(12日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

川村昌弘が「65」をマークし、6アンダーの4位タイでスタートした。フルシードを持たない今季は、1月に行われた日本ツアー第2戦「レオパレス21 ミャンマーオープン」を8位で終え、約2カ月後の今大会も好発進。久々の観光旅行も楽しんだ充実のオフを経て、5年ぶりとなるツアー2勝目への期待を膨らませた。

「もう大丈夫だと思います」。最終18番で第2打をピンそば1mにつけてバーディを奪った川村は、自信を深めてそう言った。「ここ2、3年は氷河期でした」「冬眠からようやく覚めた」と表現するショットで次々とチャンスを演出し、充実の7バーディ(1ボギー)。シーズン序盤戦で、手ごたえは早くも確信に変わりつつある。

今大会は故郷・三重県での開催。四日市市にある自宅から通勤しているが、ここを“地元”と感じさせないのが川村のライフスタイル。2月はブルネイでアジアの下部ツアー(ADT)などに出場し、その後は欧州に飛んだ。「キャディバッグは“バンコクに置いて行きました”」という、およそ日本人らしくない言葉を残して向かったのはスペイン、ポルトガル。試合転戦中のフライトは体のことを考えてビジネスクラスに乗っても、観光では躊躇なく格安エコノミーを選ぶ。

ところで、アジアを長く主戦場のひとつにしてきた旅人は、実はパクチーが苦手。オリーブオイルをこよなく愛す。お気に入りのスペイン料理店がマレーシア・クアラルンプール近郊にあるが、本場・バルセロナのレストランやバルには「雰囲気も含めて、やっぱりすごく良かったです」と感激したという。首位とは2打差。大好きな外国の空気を目一杯吸い込んで、母国でもう一度暴れたい。(三重県桑名市/桂川洋一)

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