2018年 東建ホームメイトカップ

「今年は毎日が誕生日」“片山45”のシーズン開幕

2018/04/12 18:10
片山晋呉は自身の今シーズン初戦で好発進を決めた

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(12日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

片山晋呉は1月31日で45歳になった。「今年は毎日が誕生日だと思って生きている。シンゴ(45)だから」と、おどける永久シードプレーヤー。ここ数年は春先から腰痛などに悩まされてきたが、今年はすこぶる体調も良い。万全の状態で迎えた自身の今季初戦で、いきなり6バーディ、ノーボギー「65」。6アンダー4位タイの好発進には、もちろん満足げだ。

前半インの4つのバーディはすべて4m以内のチャンスを生かした。後半4番(パー5)は2m、6番(パー3)は5mを沈めてリーダーボードの上位へ。首位の石川遼から2打差で終えた。

「5カ月ぶりの試合にしては、とても落ち着いていた」。昨年12月にシーズン最終戦を終えてからは、キックボクシングや空手といったトレーニングに取り組んだほか、一流選手としての新たな分野に挑戦。企業などでの講演会を10件近く行ったという。

話す相手の性別、年齢層は様々で「まったくゴルフを知らない方を相手にもした。どうやって目標を立てるか、それを長く続けるコツなんかをテーマにした」。東京をはじめ全国へ、沖縄にも飛んだ。「講演をするための勉強会に行ったりもした」と、取り組むなら高い次元を求めるのが名手らしいところ。プロに聞いた“講演のコツ”は自分のノートに書き留めている。

キャリアで通算31勝。その数をさらに積み上げるチャンスがいきなりやってきたが「今シーズンの目標は特に作っていない。ガツガツしないで、自分のゴルフライフを楽しむことが一番」とサラリと言った。「まあ、相手もいることだし。いいスタートが切れたんで、残り3日間楽しくやれたら」と、余裕が漂った。(三重県桑名市/桂川洋一)

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