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石川遼は惜敗2位で今季終了 2018年は米下部ツアーで始動へ

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(26日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

石川遼が苦しんだシーズンの最後に惜敗の戦いを演じた。首位に5打差の7位から出て、6バーディを奪い、2日連続で今季のベストスコア「66」をマーク。通算12アンダーとして、優勝したスンス・ハン(米国)に1打差の2位タイでフィニッシュした。

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最終18番(パー5)で3mのバーディパットを沈めた石川は、久々に力強い表情でホールアウトした。PGAツアーの出場権を失い、10月に国内ツアーに復帰してからキャリア最悪となる国内での5試合連続予選落ち。スイング修正に長く時間を割き、前週の「ダンロップフェニックス」でようやく決勝ラウンドに進出した。今週、4日間のパーオン率は全体で単独1位の81.94%。ショットに安定感が出たが、この日は「前半(アウト)の内容からすると優勝はきつい。良い内容になってくるのが少し遅すぎた」と厳しく自己評価した。パー5(5番、7番)でスコアを伸ばせず、2バーディに終わったフロントナインの出来を悔やんだ。

今季のツアー優勝者など30人が出場する次週の「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)への出場を逃した。日米でプレーした1年を、高知で開催された所属契約を結ぶカシオ計算機の大会で終えた。

成績が振るわずとも「海外で転戦スケジュールの中でも、いつも応援してくださっている」というメーンスポンサーに感謝しきり。前年は同週開催にもかかわらず、松山英樹と組んで臨んだオーストラリアでの「ISPSハンダワールドカップ」に送り出してくれた。ホストプロとして「今週でどれだけ恩返しができるかが大事だった。予選を通って、そこからもう“ひと伸び”をあきらめないでやれた」と安どするのも当然だった。

石川は来季について、1月にバハマで開幕する米下部ウェブドットコムツアーに参戦することを明言した。現在、保持する日本ツアーのシード権も来年度末で切れるが、「まず1月から4月まではウェブドットコムツアーで。それ以降はまだ決めていません」と話した。

練習の着実な成果を感じながら「いまは自分から“型にはめている”感じ。理想は躍動感のあるスイングで、その型にすんなりハマっていく形」と満足感はまだない。

今年最後のインタビューの終わり際、ハンの1打差での優勝が決まった。「こうなると、悔しいっすね」と笑い、ペットボトルのドリンクをぐいっと飲んだ。「やるべきことはいっぱいある」。1カ月余りの短いオフを経て、再び海の向こうで挑戦の旅を始める。(高知県芸西村/桂川洋一)

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